あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

日常:狐ヶ崎を飲んでいる

ここでは何回か取り上げた狐ケ崎ですね。
かつて村重酒造で八号酵母を復活させたと言われる福光さんが自分とこの蔵(福光酒造)に戻って造ったどぶろくでございます。

www.asahikari.info

福光さんがどぶろくをいくつかの種類出してる中では、俺はこのどぶろくに関しては贔屓目なしに結構美味いという印象を持っております。もちろん他商品は「どうなんだこれ?」みたいのもある。
『結構美味い』ってのはあんまり褒めてないような印象ですが褒めてます。
というか、そもそも俺は全般的にどぶろくにはあまり期待していないのである。
どぶろくって日本酒一歩手前の酒ではあるけど味のバリエーションが日本酒ほど無いってのがあってね。日本酒好きも頻繁にどぶろく飲むことってそんなにない印象なんよね。
でもまぁこれは純粋にうまい酒とは思いますね。

どぶろくはドロドロに溶けとるとはいえ固形物として入っているから(引っかかり要素が多いため)そこそこの味がないと飲むのがキツイんですよね。だからこそある程度の酸味だったりある程度の甘みが必要だったりするわけですよね。
その結果、味のバリエーションは少なくなってしまうし、酸味か甘みかその両方をバランスよく出してないどぶろくはだいたい味の抜けた米の残骸味が気になってほぼハズレです。
だからどぶろくに必要な要素ってむしろ繊細さではなくパワーと思っとるんよね。

その意味でこのどぶろくはどうなのか?
というと、バランスタイプです。
甘みほどほど酸味ほどほど。
そしてちょっと木の実のようなニュアンスが良い雑味として存在してます。
そしてなんかしらんけど奥底に燻製みたいフレーバーがある。なんでやろ。まぁこれらに関しては地域性みたいに感じれるのでとても良いポイントと思いますが。

んで、このバランスの良さと良い感じの雑味が肉系と合うわけですわ。
むしろ肉としか合わない。それはどぶろく全般の特徴とも思うけどこれは特に。
この前は手作りの肉肉しい焼売とやってたんだけど、サイコーに美味い!
やはりどぶろくは肉だな!
見た目のご飯感が強いのもあって、むしろ日本酒よりも肉肉しいものにはすげー合うw
肉と一緒なら快だけある感じである。
むしろ肉に合うというかというか、肉類とやるようにしか設計されていない…と言ったほうが良い気がする。肉も酒も輝くが、酒だけだと飲めねぇw
肉も上質なやつではなくて野趣溢れるやつか安っい硬い肉とか、ハム・ソーセージとかにむちゃ合う。ダブルで輝く。
これはピン飲みには向かないのでやはり食べ物がほしい。
肉と一緒だとアクセントが肉にブーストを掛ける。バフ掛けの肉はうまい!
そんな感じです。

まぁしかしながら、これは数あるどぶろくの中で特徴が突出しているかというとそんなことはない。美味しいどぶろくのひとつ。である。
だからこそ安心して買える。
これが福光酒造のレギュラーどぶろくでも良いまである。
銘柄指定をする理由にはならないが、俺は福光さんファンなので指名買いするw
という図式ですね。
サービスの本質はモノではなくてヒトだから、8号不復活の開祖である福光さんが造ったどぶろくってだけでものすごい価値はあるのですよ!俺にはな!

俺の好みだけで言えば、酸味もうちょいほしいのだけど、それに関しては八号どぶろくがあるので棲み分けはできておりますね。

苦やや、モニョ渋やや、甘やや、酸味それなり、でバランスは良くて使い勝手も良い。
これ、肉系の店に営業かけたらかなりイケるのでは?と思う。
野趣系の店とか特に。