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日常:朝光 きょうかい8号酵母どぶろくを飲んでいる

時間を掛けてちびちび飲んでいってついに無くなった。
やはり結果的には口開けよりも最後が良かった。
味的には8号酵母の新境地の代表のひとつに挙げても良いかもしれない。かもしれないが…どうだろ?ちょっと分かりづらいところもある。
8号マニア(居るのか?)は買ったほうが良いだろう。
早飲み対象ではないのでマニア向け要素はそこそこ強いが、8号マニアを公言できるなら買うしかないだろうね。

8号シールは瓶の上の方に貼ってある。

8号酵母復活の祖である立役者、福光さんによる8号どぶろくですね。

www.asahikari.info

8号酵母ってのはいくつか飲んだ人にはわかると思うけど、まず酸味に特徴がある。
おそらくフツーに造れば(統計上の話)、風味…特に酸味はグレープフルーツに近い感じになる事が多い。酸っぱさと渋みエグみの質、そして香りが比較的近い。
そして、重い/普通/軽いというベースの酒質があるとして、8号酵母は普通の酒質(言い換えれば中庸な酒質)に最も向いている事が多い。当然これも統計上の話なので例外はある。

上記の枠で考えると、このどぶろくは中庸であるので8号酵母は向いている。
ちょっと違うのが風味・酸味の質ですね。グレープフルーツ様ではないです。酸っぱさと渋みエグみの質が「ザ・8号!」って感じではないです。どぶろくの性質上そうなってしまうのかもしれないが、これはなんともいえない。
この蔵のどぶろくは8号酵母とそれ以外のものを飲んでいるけど、いずれも苺に近いニュアンスを持っている。8号酵母はそこにグレープフルーツ様が乗るかな?と思ったけど、そうではなくて酸味が強化&苺ニュアンスがやや強化されるといった感じである。
つまり、ブラインド飲みだと8号酵母とおそらく気づかない。
8号を期待して飲むと8号っぽくないが、8号の違う可能性を期待して飲むと合致する。ちなみに俺は両方期待しているので、8号っぽいor8号っぽくないのどっちに転んでも合致はするw

風味の印象としては、苺ニュアンスと複数の森の木の実と古民家、みたいな感じですね。中庸だけど複雑という珍しい感じで、でも中庸なので重くはないです。
野趣みが強く、『”地”の酒』であることをかなり感じる。少なくとも近代的な設備の蔵で造った味ではないです。逆に近代蔵でこの味は無理だろうと思う。
そして中庸な酒はだいたい何の食べ物にでも向くのだけど、このどぶろくは中庸なのに使い道がわりと限定がちなのが面白くて、ハードめな肉とやると「このために造ったのかな?」くらいの相性を見せますね。脂身の少ない硬い肉とやるとサイコーです!
食ってないけど恐らくジビエとかには向くでしょうね。
蔵が体験型みたいな所あるから、蔵でイノシシ肉とかシカ肉とかに合わせて飲ませたら相当ウケそうな気がする。

asahikari.base.shop

このどぶろくに関しては俺はずっと追いかけるので、これからどうなっていくのかを気にしていきたいと思っとります。