小分けにして一升瓶はどっか行ってしまったので果たしてこれが光栄菊なのかは分からないが、明らかに度数が低い&酸味が極端に強い、このことからも光栄菊である可能性が高い。というか俺は光栄菊以外の低アル買った記憶ないので完全に光栄菊です。
確か透明瓶の濁ってないタイプなのでSun burstってやつだと思う。
んで、味なんだけど、冷蔵熟成とはいえ相当に変わった。
酸味の質が思っきしリンゴ酢寄りになった。
冷蔵庫で1年くらい保管してたんだけど、バランス型から個性派寄りになった。
ぶっちゃけ、香取とか金亀の方向性になっている。
しかしながら低アルのため『アルコールで飲めてしまう』性能がなく、バランスを欠いてしまった状態と言える。
そこでこの酒の特徴を崩さず飲む方法がある。
それはつまりロックである。炭酸でもいいな。
先日このエントリで『加水で薄まりやすいのが甘味で、なかなか薄まらないのが酸味である』と書いた。
このときは加水により甘味を弱くすることで弱い酸味を相対的に際立たせるという手法を取った。
しかしこの光栄菊の場合はちょっと違う。
これは酸味が強すぎ、甘味もかなり強い、なのにアルコール度は低い、である。
これが高度数の場合は加水してもしなくても丁度よい感じを保っていたと思うのだが、低アルであるがゆえ丁度良くないのである。
アルコールが低いおかげでなんらかの果実酢(リンゴ酢が最も近いかな?)をストレート飲みしているのにちょっと近いのである。
だとしたらリンゴ酢をジュースにすれば良いのであります。
つまりはアルコールの要素を極端に消して酸と甘を引き離すためのロックによる加水でございますね。
するとどうなったかというと…
リンゴ酢ジュースになった。完全にリンゴ酢ジュース!
健康的味わい!うまい!
即ち…
酒は体に良い!
飲まないやつは死ぬ!
もれなく死ぬ!
飲んだやつも死ぬ!
もれなく死ぬ!
そう、いずれ人は死ぬ!
まぁそんな感じの味わい。
ではあるが…
これ、飲む必要あるんかな?
俺、光栄菊の低アルシリーズっていつも日本酒の革命的・革新的なもの感じているんだけど、でも俺にとって飲む必要のない酒にも感じてしまって。俺が飲みたいのは酒だし、ジュースではないのだ。美味いのだけども。完全に美味いのだけど。
美味ければなんでもいいというものではなく、俺は酒が飲みたいのだ。
光栄菊は日本の酒蔵の中でも革命性で新政あたりとトップ争いしてるような印象なんだけど、『日本酒を飲む意義』から遠ざかっているような気がしてならない。
とはいえ最近は菊鷹のときのような高度数出してくれてるからそれ飲めばエエんけどね。
とりあえず、光栄菊の低アルシリーズは「めちゃ凄いけど分からん」という印象をいつも持ちます。
以上です。