あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

【下書きサルベージシリーズ】プレミア酒を買うことについて

とある観光地で十四代とか新政とかをプレミア価格で売っている酒屋があった。わりと出回ってる獺祭すらもちょい乗せてた。
これをどう思うか?

人によっては、特に日本酒クラスタの中でも「許せない!酒屋の恥!」とか思う人はおるかもしれないね。
俺は「俺は買わんけど、まぁええんちゃうの?」という感想しかない。

では、実際に買っている客はどうなのか?
俺はプレミア価格で買っている客を幾度となく見ている。
というか、俺はついクセで人が買っているものとか飲んでいるものをチラ見したりするんよね。単純に「市場の声はどんなもんなんやろ?」という興味本位で。

するとまぁ面白い。
ネットで見かける声「プレミア価格にしやがって許さん!」という人は当然買わないのだけど、実際に買っている人は例外なく店に感謝の言葉を述べている。例外なくだ!

これ、この現象、おもろいと思わん?
買わない奴は買わない自分の言葉としてだけでなく、他人の言葉の代弁として「許さん!」を言うのよ。これもまぁ割と例外なく。
でも買ってる人は感謝してんの。

市場とか感覚の乖離というか…まぁなぁw
ぶっちゃけ俺がプレミア酒にほとんど興味が無いってのは大きいけど(全くないわけでなく、不意に定価で置いてあったら興味本位で買うかも?くらいの興味はあるが)。
で、文句つけてる人はどういう打開案があるのか?っつーと全くないと思う。
ポイント制?くじ引き?それともノーガード戦法で常に定価?
いやー、それだとたたまたま酒屋に寄った人が話題の酒を買える機会って0%なのよね。完全に0%。

「話題の酒なんか買わせなきゃいい!」
「そこを話題ではなく地元の実力蔵の酒を買わせるのが酒屋の役割だ!」
そんなこと言われたら困る。
一見の興味無い客って、酒になんの興味もないのよ。
だからそう勧められたらその商品買うかもしれんけど、そっから続くことない。
むしろ高くても話題の酒買わせたほうが実は健全。
だってそこには「欲しい!」という動機があるから。
「欲しい!」と思ってない商品を買わせるのが商売人の矜持だろ?ってのはやったことないやつの戯言よ。実際それで買っても満足感って無いんよね。
「欲しい!」の欲望は満たされることはない。満たされないまま他のものを買わされただけにすぎんわけよ。

それにノーガード戦法で定価で置いてたらブローカーとかテンバイヤーが買って全部どっかに高値で流すから同じことよ。
どうせ同じなら酒屋が儲かったほうが良いなと思うのが俺の立場です。

ではプレミア化を防ぐ方法はあるのか?
まぁ無いです。
全ては徒労に終わります。
俺が考えうる現実的な方策はこれらのエントリに書いた。

congiro.hatenablog.com

congiro.hatenablog.com

これらのエントリには考えうる対応策書いてるけど、時代の流れ的に言えば日本酒が完全に興味を失われてしまうことが一番早いと思います。
そしたらプレミアもクソもね~。ただ滅ぶだけ。市場が滅べば転売はなくなる。

 

(★)
数少ない商品を話題にするから需要と供給のバランス取れんようなるんや。
ナショナルブランドの酒飲んで話題にすれば誰も困らんぞ?

 

とにかく、答えはひとつしかなくて、「買った人がどう感じたか」だけしかない。
だからまぁ、憤りみたいなのは全部的外れよ。

マスクの高額転売とかと違って趣味のものだから、「まぁしゃーない」くらいでスルーするのがエエと思いますよ。

それより突っ込んで言うなら、そういう『賢くない消費者』がどれだけ増やせるか?ってのがどのジャンルにも言えるキモなんよ。賢い人だけになったジャンルは間違いなく終わるよ。というか、終わったジャンルは賢い人達だけで終焉を迎えると言ったほうが適切かもしれんね。

俺はマニアがジャンルを潰すとは必ずしも思ってないけど、賢い人だけしか居なくなったジャンルはたいてい潰れると考えてるよ。

 


 

【あとがき】

この記事は8割完成していたかな?
残りの2割は、(★)つけた後半以降で書き足りないところがあったので、補足してからアップしようと思ってたんだけど、書くのめんどくて下書き入れたまま忘れとったんよね。結局、補足せず今アップした次第。
あと推敲もしてないから内容的に問題無いかよくわからん。

ちなみにこれらのエントリの続きで後日アップ予定だったやつですね。congiro.hatenablog.com

congiro.hatenablog.com

 

ちなみに、最後の方で書いてる『賢い人』『賢くない人』というのはただの比喩で、疑問を持つ人と持たない人という方が柔らかいので良いんでしょうね。でもあえてその書き方にしている。