『かんとうのはな 純米吟醸 生酛』と『華燭 特別純米 無濾過生原酒』を飲んでおりましたが、造っている蔵も地域もスペックも違うこの酒を俺はとても似ているなと思いました。
同じ蔵がスペック違いで出していると言われたらたぶん信じる。(ていうかよっぽど違わないとだいたい信じちゃうと思うけどなw)
共通点は以下ですね。
・現代的な華やか系風味(どっちもビミョーにメロン系)
・なにかにチャレンジしてるだけど控えめ
・飲み続けられるタイプ
・家飲み酒
・冷やして飲むタイプの酒
で、異なる点。
・シャープな味わい-淡い味わい
・メシドキ飲み向き-ピン飲み向き
・炭水化物に合う-炭水化物に合わない
・ノド飲み酒-舌飲み酒
マジで「同じ蔵が設計を変えて造ったのでは?」くらいの印象を持ってしまいましたね。共通点がものすごく似ていて、異なる点がおもろいくらい対照的だったので。
かんとうのはな 純米吟醸 生酛
鋭角な味わいで鮮烈寄りであるが、風味は控えめ。
舌先よりも喉で飲むほうが俺の好みである。明らかにそっちのほうがうまい。
炭水化物&おかずに合うので単独よりもメシ時に輝く酒かな。
シャープさゆえか甘めの食い物にも合う。ジャンク系にも合う。
例えるならHBのシャーペン。
温度を上げると(常温気味になると)シャーペンではなくHBの濃さのままクレパス気味の太い書き味(?)になる。
華燭 特別純米 無濾過生原酒
淡い味わいであるが鮮烈さもありつつ風味は控えめ。
舌先で飲むのがうまい。喉で飲むと魅力が見えなくなる。これはもう明らかに。
おかずやツマミはイケる。炭水化物はなんとも。甘めの味と合わせると苦みがちょい出がち(そこまでではないが)。塩っけ系苦み系・肉には合う。
アテはあってもなくても良いが単独気味。気味というだけで合わないわけではない。
例えるならHBの鉛筆(先端丸め)。
温度を上げても(常温気味になると)大きくは変わらんかな。HBがBになるくらい。
粘度がややあるため、まとわりつくような快がある。
まぁそんな感じで飲み切りましたね。
共通点のない地域の蔵で、水も米も違うのにこんなに似ているのに対照的という酒に同時に出会ったって良かったですね。
こういう比較だとお互いの魅力を深堀りするきっかけになるしね~。