花巴 山廃 本醸造。
これはとても良いと思う。
家飲みでも外飲みでも良さげやな。
びっくりするレベルとかじゃなくて落ち着いた美味さ的なアレな。
放置にも向いてる。
ところでこの日は麻布におったのですが、麻布でとあるアーティストの展示をやっとると聞いたので行ってきました。
麻布のどこかしらのタワーの中にあるのかと思いこんでいたのですが、「おい、マジでこんなとこにあんのかよ!」と思うような住宅街にありました。
MISA SHIN GALLERY(ミサシン ギャラリー)
アーティストの名前は堀川紀夫さん。
ジャンルで言うとコンセプチュアルアートなんですが、美術に造詣が深くないと真意がよく分からないと思います。実際俺はわかりませんでした。だってホラ、興味持って資料とか熟読しないとフツーはチラッと見て終わりじゃん?特に俺、字読めないし。
なのでギャラリーの人に詳しく解説してもらったんですけど、そしたらスゲー内容であったことがわかります。
(うろ覚えで書くぞ)
この石群なんですけど、1960年台にアポロ11号(?)月に行った時、「月の石が~」と話題になっていたらしく、その時期に堀川紀夫さんが新潟の信濃川で拾った石を総理大臣や大統領や著名な人々にに送りつけたりしたわけですが、そのときアメリカ大統領だったニクソンからは「おもろいお便りサンキュー!」みたいな返事が来ててその手紙も飾ってございましたw
『月の石の代わりにそこらへんの石~』みたいな、なんかそういうムーブメントは誰かが申し合わせたわけでもなく世界同時的にあったらしい。いわゆるシンクロニシティってやつですな。大統領とか総理大臣とかに送りつけたのは恐らくこの方だけでしょうけどw
またその時期に新潟の豪雪地帯をキャンバスとして大量の顔料をぶちまけるみたいなことを新潟の美術ユニットでやっとったらしいです。
その時の顔料と写真が飾ってありました。
これら最初は絵かと思ってたんですけど、よく見たら写真でした。
単純に写真としてのレベルが激高い気がいたします。
スナップ写真じゃなくて絵画作品としての写真ですね。
これ撮るために顔料撒きまくったんか~w
しかし俺が生まれる前からこんな壮大で大らかなインスタレーションあったの?ってマジで思いましたね。だってこんなスケールのって俺クリストくらいしか知りませんからね。(単純に知らんだけだが)
正直教科書レベルだと思うんですけど、その当時はそれを受け入れる素地はまだ無かったような気がいたしますね。俺産まれとらんけどw
でも海外では書籍の表紙を飾ったりしとったらしいですというかその本が置いてありました。
石のやつは信濃川宛の領収書とかあったりニヤニヤして観てたんですけど、解説聞いたらやっぱ楽しんでやっとたんではかろうかと思いましたね。顔料のやつもユニットの人たちと笑いながらやっとったんではなかろうか?いや、実際本人はどういうつもりでやってたかはわかりませんけども。ユーモアのある作品が大好きなcongiroさんはとても楽しかったです。
作品は再評価されたらバカみたいな金額つくんじゃね?と思ったんですけど、ひとつひとつ見てもそんな高くなかったです。(高いけどな)
いくつかは売れていました。そうよね。
そしてなんとこの展示会、タダですw
麻布十番のはせがわ酒店や元麻布のさかや栗原に用事がある人は併せて行ってきたら良いんじゃないですかね。面白かったですよ。
行ったら解説してもらった方が良いかと思いますよ。というかマスト。