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天吹酒造のつぶやきをネタに喋る(その2)

昨日の続き。


昨日は天吹のつぶやきが中々興味深いって話だったんだ。
まあ、それだけだと俺のブログネタにはならんのだが。


俺が書こうと思ったのは、これを昨日の目覚め一発目に見たからなんだ。

天吹酒造木下
おはようございます。人は変化を嫌う、慣れ親しんだものへの愛着、安心感があるからだろう。地元では普通酒から純米酒への移行は遅遅として進まない。価格の面もある、しかし日本酒が支持されるためには個性を生かした道しか残っていない。アルコールを飲む市場はあるのだから。

このつぶやきについては、思うところ色々あってな。
まず最初にこの考え方自体がどうのこうのってのは無い。それは立場も考えも違うから。


と、それを前提においておいてですよ、俺がこれについてどう感じたかというとですな。
多くの人が求めているのは、『変化や個性』じゃなくて『安定した日常』だっつーことですよ。


俺はね、本音で言えば、普通酒から純米酒への移行は無いって考えてる。
いま現在は普通酒飲んでる人の方が多くて、純米酒を飲んでる人は少ないでしょ。実際。
その普通酒を飲んでいる人たちが純米酒に手を出すか?ということだけど、
普通酒飲む層が居なくなった結果に純米酒飲む層が残ったとか、そういうのなら何となく分かる。
結果的に移行?になってるのかもだけど、単純に市場が小っちゃくなってるだけだったりする。



じゃあ、なんで普通酒から純米酒への移行は無いって考えてるか?だけど。

  • 値段が高い
  • スーパーに置いてない
  • 扱いがめんどくさくし気軽じゃない
  • 普通酒本醸造より足が速い(変化しやすい)
  • 純米以上は肩書きが増えてわかりづらい
  • 安定度が無く、実はハズレが多い

青と赤に分けてるが、青はいま普通酒飲んでる人が純米酒に手を出さない理由。
赤は、普通酒から純米酒に移った人が恐らくそう感じるんじゃないかって部分。
(これは俺の脳内住人たちからのアンケート、つまり脳内統計だから実際は知らんぜ)


普通酒はウマイマズイは置いといて考えると、毎年いつ飲んでもほとんど同じ味だ。
だが、純米ときたらどうだ?毎年毎年味が違うよな?
俺は普通酒の役割(良さ)は『安価・安定した品質で提供されていること』だと思ってるのよ。
でも、残念ながら純米酒にはそれが無いでしょ?
あるとしたら、お手ごろ価格で&変化を出さないように造ってる一部の蔵くらい。


現在の普通酒のように、純米酒も安定した品質・分かりやすさ・手軽さを出せれば、
そしてそこへの道筋を示してあげればそれがメジャーにもなる可能性はあるでしょうが。


「変化こそが生き残る道」とのことらしいが、このつぶやきだけで判断するならば、
普通酒純米酒への移行が生き残る道って意味に見えてしまう。
だが、そういうことは無いだろう。前述のように結果的にそうなる可能性はあるけども。


そして、俺の書いた赤字の部分は要約すれば「分かりづらい」とまとめられるわけだけど、
その分かりづらさを大多数である一般の人に理解してもらうのはちょっと無理だと思う。
短いつぶやきなので本来の意図は分からない。もしかすると違う意図があるかもしれない。
ただ、そこだけで額面通りに受け取るなら俺は「人々に変化を求めるのは酷」だと思っとるのだ。


そのため、純米酒への移行を求めるならば、業界がやらねばならん事は、
『より分かりやすくして毎年変えない』か『変わることを許容させる』しかない。
もちろん、後者が出来れば素晴らしいけどね。
別に純米への移行だけじゃないぞ。他の部分でも似た事が言えるぞ。
さぁ、大きなうねりを起こせるかどうか?やるのは正に今なんだよな。
果報は寝て待てってことは無いからな。寝て待ってたら死ぬだけだ。


俺は日本酒には未来が無いとか散々言ってはいるものの、期待はしてるのよ。
ま、俺は消費者なんで、消費しながら外野で野次送って日本酒界を眺めるしか出来ないがな。


んでな、このシリーズだけど、まだ終わりじゃないんだ。
まだちょっとだけ続くんじゃ。


折角なんで、今日は予定を変更して天吹の純米酒を開けてみようと思う。
俺が試したかった事があるんだよ。
このシリーズはあと2〜3回続くぜ。


お前らにつきましては、相変わらず馬鹿みたいに口開けて更新を待ってろよ。
じゃあな!