あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

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ローカライズとロビイング(その1):興味の無い人が買い、興味の無い人が飲む〜前編〜

※画像と内容は無関係

日本酒には特にこれといった宣伝をしないでも(たくさん売れるわけではないけど)惰性的に売れるもの、飲みたいと思われてないのに飲まれる状況のものがある。
そして、それらはゼロをイチにする可能性をほんのちょっとだけ秘めてるのではなかろうか?ってcongiroさん思ってる。



それは何か?っつーと。

  • 冠婚葬祭とかで自動的に出てくる酒
  • お祝いの樽酒みたいな振る舞い酒
  • お屠蘇
  • おみやげ酒

これらが俺がパッと思いつく『興味を持たれて買われているわけではない酒』だ。
そんで、これらの『興味が無い人』が買った酒というのは、同じく『興味が無い人』が口にする確率が結構高い。
逆に、興味を持っている人が買った酒はだいたい興味を持ってる同士で消費されることが多い。
いやホントよ?まじでまじで。


これって興味深くないかい?
いや、日本酒に限らず多くのジャンルが実はそうだったりするんだけどな。


そんでな、『興味が無い人』が手にする状況の日本酒ってだいたいマズイとは言わんまでも慣れが必要な味がほとんどなのよ。
冠婚葬祭で出てくる酒ってだいたい大手の安酒か地元銘柄の普通酒本醸造あたりが多いじゃん。
樽酒もまぁほとんどが大手かその地域の酒蔵の本醸造普通酒ベース。
お屠蘇はなんか適当に安い酒買って、酒屋で同時に配ってたりするティーバッグ的なお屠蘇の元みたいなのぶち込んで正月に出すじゃん。
おみやげ酒はおみやげ屋で売ってる地域名の入った4合瓶だったり地域名や絵柄のついたカップ酒だったりすんのよ。その殆どは普通酒本醸造で、たまに純米見かける程度。でもだいたいなんかしらんけど濾過濾過スカスカ純米が割と多い。


俺は、この興味が無い人が手に取る状況の酒こそ分かりやすい美味さのものである必要があるんじゃないの?って思うわけよ。その辺の消費が落ちてる現在は特によ。
んでよ、そのテキトーな感じの酒を貰った人が「美味い!」って思う確率どんくらいと思う?
そこら辺の酒を飲み慣れてるオッチャンとかは結構喜ぶだろうけども、そうでもなかったらほとんどの人は「よくわからん」って印象だと思うんだよね。



興味が無い人が消費してくれる酒って、提供側も実はたいした興味持ってないだろ?な?
結構適当な感じでもとりあえずは捌けるから、安レギュラーでいいやくらいなんじゃないの?ね?
飲み慣れた人向けの日常消費系のものだったらそんなんでいいと思うんだけどさ。


でもよ、これらの消費は『興味が無い層』が比率的に多い酒なのよ。
せっかく、普段飲まない人が飲むチャンスだったりするのに、そこら辺に関してはまったく無頓着というか。
上手く行けばそこが関心を持ってもらえる第一歩になるかも知れんというのによ。



今は興味がある層が買ってくれる酒がちょっとだけ消費を上げてるんだけど、興味がある層ってのも無限に湧き出るわけではないのよ。
だから興味がある層自体を増やしていこうって考えがあっても良いと思うのよ。
そのためには興味の無い人が手にとってしまう酒こそ、興味を抱かせるものであって欲しいって思うんよ。まじで。



じゃあ、どうしましょうか?ってのは次回。


つづく