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日本酒蔵が存続していくために望ましい状態とは?【考える週間02】

俺が勝手に思っとる事だがね。
日本酒蔵っつーのは、何が売れれば存続していく事ができるのか?
と聞かれたら、それは『コンスタントに利益を出せる商品』と思っとるのです。


それってなぁに?


それはつまり、レギュラーです。
その蔵の看板商品という事です。
(ここでは便宜上、『レギュラー=看板商品』としておるけど、実際は違うだろうな)


なので、A蔵の看板が普通酒ならば、それが継続的に売れていれば良いということになるし、一方でB蔵の看板は純米酒でしたって事になれば、それが売れれば良いということになります。


看板とは何か?
本来の意味ではその蔵の代表酒という言い方も出来るけど、一番肝要なのは『いつでも買える』商品って事に尽きるのではないのかと思います。



例えばの話ですけど。
架空の蔵、紺緋色酒蔵がつくる『普通酒 紺緋色』、『本醸造 紺緋色』、『純米酒 紺緋色』があったとしましょうや。
その他にもいろんな日本酒銘柄、それ以外の企画モノのリキュールとか変なのがあったとしましょう。
で、売り切れる率や引き合いの高いのが、レギュラーでもないハイスペック企画系の『超絶☆桃色 大吟醸』みたいなヤツだとしたらどうでしょう?
紺緋色銘柄は10000本作って、何とか地元消費でギリギリ捌けてる状態です。
大人気の企画系大吟醸は100本しか作れないけど、とにかく争奪戦状態で知名度だけは高いです。


じゃあ、『超絶☆桃色』を増産すればいいじゃない?ってなるかって言うと、なかなかなりません。
スペックの高い商品・企画系の商品は、手間が掛かるし難しいし、ラインの問題から生産量が少ないのです。
生産ライン拡充しようとしても、その人気が一過性だった場合は損失が出てしまうワケで。
そのように限界のある商品は、作った数以上に人気が出たところでなかなかすぐに増産ということにもなりません。
それに『超絶☆桃色 大吟醸』が売れたとして、紺緋色酒蔵のレギュラー商品とリンクするか?ってーと、桃色大吟だけが目的の人にはそうでもないと思うのですよ。

ちと脱線して獺祭の話になりますけどね、あそこって戦略的目線で見れば、唯一ほとんどを看板にしてしまった蔵じゃないですかね?
もちろん、一番の売れ筋は一番安いやつだろうけど。
逆の言い方で『いつでも置いてある』を看板とした場合、獺祭は四季醸造で、だいたいどの銘柄もいつでも買えます。
そして、全ての商品名は獺祭なので、全てが代表です。どれが売れようが獺祭なのです。だからどれが売れてもいいのです。
全てのスペックを純米大吟醸に統一してしまったからこそできる頭脳&パワープレイですな。




んで、ゴチャゴチャようわからん事をのたまっているcongiroさんですが、結局は何を言いたいのかっていうとですな。


日本酒の消費が下がって日本酒蔵がバンバン潰れてる現状に憂いを感じてて、それでもなんとか存続を願うというのならば、一時の企画物とか高スペックをたまーに買うのではなく、応援したい蔵のレギュラーに興味を持ってみてはいかがでしょうか。
年によって美味しいときも不味いときもあるだろうけど、そういうの含めて末永く付き合ってはいかがでしょうか。
杜氏が代替わりして先代の味より落ちたとしても、「いつの日か先代を超えてくれ」という思いをこめて応援してはいかがでしょうか。
特に応援したい蔵が無いのならば、地元蔵のレギュラーをまずは見直してはいかがでしょうか。
そしてときには高いのを買ってはいかがでしょうか。
駄目だったら口を出し、良かったら褒めまくってはいかがでしょうか。
如何に他の人が「え〜?あの蔵の酒まずいじゃん!」って言われようが、自身が応援したければ飲んで言葉を届けてみてはいかがでしょうか。
俺はその状態をもっての『地酒』と考えとります。





あ。
とかなんとか言っておきながら矛盾してるけど、ただ好きなの飲めばいいんじゃん?(台無し)


じゃな、バーイ!