あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!K

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日本酒蔵が潰れまくって最小単位まで減少しても日本酒は日本酒でいられるのか?

このエントリは”if”の話でございます。

「日本酒蔵は減少しているというか最適化している」みたいな内容の発言聞いたことあるんよね。
それ聞いたときに、ほ~ん、なるほどそうかも…と思った。
と同時に、「日本酒蔵が潰れまくって最小単位まで減少しても日本酒は日本酒でいられるのだろうか?」ってのをふと思ったんよね。単純に興味本位でそう思った。

例えば、例えばだけど
日本に10軒だけパン屋があったとする。

・いわゆる町パン屋✕5軒
・超高級パン屋✕1軒
・へんな店名のパン屋✕1軒
・ケーキ屋兼パン屋✕1軒
・カレーパン屋✕1軒
・アンパン屋✕1軒

それでもまぁ、パンはパンだろう。
このまま増減なく、時代が移り変わったとて、とて、パンの認識は今とそう変わらないだろう。

では、仮にそこからカレーパン屋とアンパン屋を残して他が潰れてしまったとしたら?
そしてそのまま時代が移り変わったとしたら?
パンの認識とはどういうものになるだろう?
カレーパンとアンパンしか見たことがない子どもたちにとって、食パンやフランスパンのような無地パンは未知の食べ物であり、言い伝えで知っているだけの架空のパンになってるかもしれない。
その子たちにとってパンとはカレーパンであり、アンパンなのである。
ではその後、アンパン屋が潰れたらどうなるだろう?
そのまま時代が移り変わったとすると、カレーパンこそがパンとなり、区分の必要が無くなったそれは、ただの”パン”と呼ばれることになるのかもしれない。

江戸時代は水で薄めた酒が庶民にとっての日本酒だったように、戦時中は粗雑な酒が庶民にとっての日本酒だったように、来たる時代は俺らが知っていた日本酒が消え去り、俺らが知らない日本酒が日本酒となるのかもしれない。
日本酒はどんなジャンルも日本酒と呼ばれているから、何が生き残ってもそれが日本酒となるんだろう。

そして来たる時代…
新政以外の蔵が滅んでしまって新政だけ生き残ったら?
新政が日本酒になるんかな?そしてそれは日本酒という統一名称も必要なくなり、”新政”という区別を表していた銘柄名も時代ともに意味を失い、記号化した存在になって”ARAMASA”と呼ばれることになるんかな?

はたまた、日本酒が見事に死に絶えてノンアル日本酒だけ生き残ったら、ノンアル日本酒はノンアルという冠が外れて、酒でもないのに日本酒ということになるんかな?
はたまた、はたまた、クラフトサケだけ生き残ってしまったらどうなるのか?
それどころか、我々が全く想像もしてない未知のものだけが日本酒として生き残る”if”があったとしたら、それはやはり日本酒そのものなのだろうか?

とか、そんなことをぼんやり思ったりした。
オチとかはない。
以上。

 

TOP画像は、AIに「廃業した日本酒蔵の絵を描いて」で描いてもらったやつです。
清酒酒造っていいよね!
どっちから読んでも清酒酒造になってるのがまたw