あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

東武東上線&チャリでゆく!埼玉・群馬☆輪行ツアートラベル旅行記(前編):寄居~深谷の酒蔵・酒屋をめぐりつつ色々寄り道していく

おはよう寄居モーニング!
数週間前も寄居に行ったんですけど、またもや寄居です。
でも今回は寄居スタートで酒屋&酒蔵めぐりメインのツアーやるとです。
友人からも「その周辺行き過ぎじゃないですか?」って言われたけど、この前行けなかったところを廻らにゃ気が済みませんからね。
最近、下仁田だったり秩父だったりわりかしこの辺を攻めているのはただ単純に未訪問だから&どうせなら近い時期に攻めておきたいというアレがあるので今回は寄居→深谷→本庄→伊勢崎となります。
しかし今回は始発出発ではないのは楽なところ。始発とかだと朝4時起きだからね。とはいえ5時起きだったのでそんなに変わりませんけども。

今回は池袋出発の東武東上線にて寄居着。

寄居駅は東武とJRと秩父鉄道の共同利用になっているけど結構のどか。
道路的にも国道2つと高速道路ICがあって交通の要衝であるんだけどのどかです。

 

さてここからはチャリでひたすら走る。
というか、今日は行きと帰り以外はオールチャリなので体力と時間の勝負となりますね。どこまで回れるか。しかし…今日はむちゃんこ寒いな。薄着なのは完全に失敗。
朝5時起きで薄着で酒巡り、これが正しき酒マニアの姿なので各々せいぜいお見習いくださいませ。

本日の寄居→深谷→本庄→伊勢崎というルートは完全平地なので距離を除けば楽勝ですな。なんというか、俺の想像する関東平野そのものが目の前に広がっております。

 

さて、一軒目。

閉まっている。
グーグル先生のおっしゃる開店時間と違うのか廃業なのか判別がつかない。

まぁいいや、次行こう。

これはJR八高線の用土駅(寄居駅の北側ひとつ先の駅)。
見ての通り無人駅ですね。
見るからに新しいけど2010~2012年に旧駅舎取り壊しからの新駅舎竣工とのことで、もう10年は経ってるもよう。
この方のブログに旧駅舎の写真と記事がある。素晴らしいレポートですな。

www.railwaystation.jp

 

ここから数キロ先に日本酒蔵があるんよね。

開いてなかった。
9時OPENとのことだけど、まだ9時になってないからしゃーない。
日本酒蔵は通常開店時間より早く開いてることが多いからワンチャンと思ったけど、まぁ近くにコンビニあるしコーヒー飲んで待つか。

コーヒー飲んでると9時になった。

よっしゃ開いた!

こちら、天仁を造る横関酒造。

酒器欲しかったけど非売品でした。

こちらの横関酒造、埼玉県で一番小さい蔵とのこと。
ゴルフ帰りの客が勢いで原酒を買っていくことが多いのだとか。
基本ここでしか全ては買えなくて、目の前のセブンで本醸造か普通酒の置いてた他、川越の小江戸蔵里で大吟醸だけ扱ってるとのこと。
生酒多めで原酒推しってなかなかな珍しい気がする。
いまはそうでもないけど、昔は原酒をロックで飲んでる人多かったから、ゴルフ客はかつての日本酒の飲み方をしている世代が多いってことなんかもなぁ。

基本どこにも卸していない。つまり、もうここで買うしか無いわけよ。
いや、元々買うつもりだったけど、ツアーのスタートから一升瓶…なぁ。
う~ん、迷ったけど一番かっこいい包装紙付きの普通酒を買った。普通酒は全てのスペックで一番かっこいいのである。迷ったらかっこいいのを買え。

www.yokozeki-syuzo.jp

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さてここから深谷方面に向かうわけだけど、ルート上に先程の酒屋があるので寄る。

開いてた。

先行きましょう。

途中、地元人以外に見つかることはない場所に古民家カフェがあった。朝早すぎて当然開いてないが。

www.instagram.com

 

で、こういう田園風景のところにちょっと見たいものがあるとですよ。

あった、アレや。

これ。

旧弾薬庫跡ですね。
正式には東京第二陸軍造兵廠深谷製造所櫛挽工場跡(長い)というらしい。
なんでこんな場所に?と思って寄ってみた。
田畑がバーっと広がる地域において、この周辺だけ防風林みたいなのに囲われている。工場を目立たせなくするためだったのかな?と思ったけど、調べると戦後に作られた防風林らしく、農作物を赤城おろし(超冷たい風)から守るためだったらしい。ほ~。

ちなみにこの旧弾薬庫跡の中には入れるっぽいけど遠目で見るだけにしておいた。
旧弾薬庫跡についてはこちらの方のブログがメチャ詳しかった。すげー!

senseki-kikou.net

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防風林なので隔絶されたエリアなのです。

なのでチカンには注意するべきなのです!

ここまでわざわざチカンしに来るやつおるんか。
おるから看板あるってこと?
需要と供給があるってこと?

今日はとにかくこういうトコばかりを走っております。

関東平野バンザイ!

 

そしてちょっと先にあるこちらの商店…

七ツ梅と天仁と花遊の文字がありますよ!
七ツ梅は廃業、天仁は先ほど行った横関酒造、そして花遊も廃業蔵です!
これは期待できる!とりあえず腹も減ったしパンでも買うか。

そしたら花遊売ってるじゃないか!
花遊って元は熊谷の玉井蔵が廃業して寄居の藤﨑摠兵衛商店が受け継いだんよね。そしてその藤﨑摠兵衛商店は長瀞に移設して長瀞蔵になったわけです。複雑な歴史!
しかも白扇も売ってたけど(これは元々藤﨑摠兵衛商店の銘柄)なので、同じく長瀞蔵が手掛けていると思う。現在廃銘柄のそれが2つもよ!?おそらく中身は同じ酒と思うんけどねw ラベルが本体なので中身なんてどうでも良い。
ちょっと迷ったけど今日大きなリュック持ってきてなかったんよ。今度は車で買いに行く。たぶんだけど、こうやって廃銘柄で売ってる小売店って地元の数ヶ所だけなはずなので、需要がなくなるととたんに廃銘柄になってしまうのでマジで買いに行かねばならない。マジで。
ちなみに天仁は置いてなかった。今は卸していないという言葉通りでしたね。
こちらの店ではあんドーナツを買った。興奮を抑えるには糖分が必要だからな。

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グーグル先生はすぐこういう道を教えるの図

でっかい体育館がでてきた

この先は田畑から深谷中心部、住宅街となる。

すると俺の好きそうなDSが…

ハイパー素晴らしい!ハイパー!目に優しい!
泡盛の品揃えとかも「マジすか!?」みたいな感じだったし。
なんでか分からんけど奥飛騨酒造の人が販促で来ていた。なぜ深谷のDSに。
プレが安め。安いとは言っていないが伊佐美などはプレ価格終了していた。他のプレも時代に応じた価格まで落ちていた。プレが安め。安いとは言っていない。
河内屋みたいなところと思っていただけたら良いです。
近所にあったらたぶん週20くらいで通う。

www.sasaishoten.co.jp

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そのすぐ先にロータリーがあった。
ロータリーとラウンドアバウトの違いが今ひとつ分かってないcongiroさん。

その中心には秋元氏館阯の石碑が。
この方のブログに詳しく書いてある。すばらしいな。

blog.goo.ne.jp

ていうか、みなさん詳しいですな。

ロータリーはずれたとこにある酒屋は閉まっていた。たぶん閉業してる。

その先の公園。

変なすべり台が。滑り悪そう…

そんでその先にあったDS。

なかなか素晴らしいDSですね!
売れ残りの酒をお宝コーナーとしてやってる。そう、売れ残りはお宝です!w
テレビで取り上げた食品を多く扱う正しい店!正しい!
顧客に何が好まれるか分かっていますね!

hashimotoya-official.co.jp

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次行くぞい

見慣れた電車走ってると家から近いように錯覚してしまうが深谷である。

こちら地元向け個人コンビニ

配達中看板出てたので入れず。

 

そして密かに楽しみにしていたこちら。

こちら『日本酒・本格焼酎 フライの店です』とあるように、フライ売ってるんですよ!
ですが、店主がこれから病院行くとかで残念ながら食べれず。
とりあえず酒だけ見せてもらったけど菊姫の品揃えが良かったですね。
ちょっと花遊のことについて聞いてみたら「花遊は籠原の方に工場あったけどベルクになった。昔寄居の方でやってたと思うけど、長瀞になった。酒造はどこも大変だよ。」とのこと。たし蟹。

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さて次。

特別本醸造 愛!
そしてその隣が駄菓子屋さん。

ジンジャーエール飲みながら「今日寒いっすね!」と世間話など。

 

しばし深谷のまちなみをどうぞ。
旧中山道、ここがメイン通りで、酒蔵が3軒ございます。

この先にすぐ酒蔵がございます。

 

まず一軒目、東白菊を造る藤橋藤三郎商店。

地元の名士どころか日本経済の父と呼ばれし渋沢栄一氏が印刷された栄一翁のお酒もございますね。渋沢栄一ラベルの酒はちゃんと純米大吟醸と大吟醸です。経済の父だからと経済酒(普通酒)だったりすると安っぽく見られますからね。
従弟であり息子(養子)である平九郎銘の酒は、自刃したからかキレの良い特別本醸造となっております。

azuma.backnumber.shop

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次~

すばらしい看板である。

メイン通りをちょっとだけ外れてすぐのところにあるこちら小林商店。

現在も現役で使用しているらしい。何屋なのかよくわからないが。

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こちらは耳鼻咽喉科とガラス屋さん。

このガラス屋は窓ガラスとかの修理交換メインっぽいけど食器や花瓶とかもあったね。かなり良いデザインのものもあった。

 

んで、その隣りにあるのが七ツ梅酒造跡。

七ツ梅酒造”跡”と言うだけあってすでに酒造としての役割を終え、現在は施設内テナント貸しみたいになっていてカフェとかショップとかいろんな店がございますね。

かつての事務所であったであろう建物はそのまま残ってるもよう。

七ツ梅銘柄の酒は小山本家が引き継ぎ、灘浜福鶴蔵で同名の酒を出している。

www.hamafukutsuru.co.jp

www.sekaitaka.co.jp

江戸時代中頃、摂州伊丹の地にて醸す酒銘に『七ツ梅』と言う銘酒がありました。 当時、酒と言えば甘口の白濁した酒が主流の時代に、七ツ梅は辛口の旨酒として『酒は剣菱・男山・七ツ梅』と云われるほど江戸市中で大変人気が高く、天保年間には江戸幕府大奥の御膳酒として愛飲され、葛飾北斎の作品に描かれるなど多くの歌人文人に愛される酒になりました。
伊丹は寛文元年、貴族藤原家の公家である五摂家筆頭・近衛家の天領地となったことで何人の追随も許さず酒造業が発展していきますが、幕府の厳しい酒造統制や灘酒の台頭とともに伊丹の酒造業は次第に衰退していくのでした。
七ツ梅の蔵元であった木綿屋も、廃業の道を辿り、埼玉・深谷の田中藤左衛門商店へと受け継がれ、三百余年の時を経て発祥の地・伊丹に所縁のある浜福鶴が正統な後継者として『七ツ梅』を継承することになったのです。

ほ~ん。伊丹→深谷→灘とな。

で、酒造跡は現在どうなっているかと言うとこんな感じです。

七ツ梅酒造跡と言われているが、元々は田中藤左衛門商店が七ツ梅銘柄の日本酒を造っていて、看板が七ツ梅だったので廃業したあと分かりやすく七ツ梅酒造と呼ばれている。田中藤左衛門商店は2004年に廃業、現在は一般社団法人まち遺し深谷が管理する物件となっている。
せっかく(灘とはいえ)七ツ梅銘柄造ってるならここでも小売してると良いんだがなぁ。無いんだよなぁ。ここならそこそこ捌けそうなんだがな。
ま、今はいろんなところがテナントとして入っているとはいえ建物の老朽化が進んでいるため、寄付を受け付けたりしているもよう。
www.machinokoshi.com

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しかしこの通りはなかなか目を惹く物件が多いですね。

うむ。

 

そして酒蔵がもう一つ。
菊泉を造る滝澤酒造。

古酒でキャラクター使うの珍しいよな。

有料試飲やってるな。やりたいけどやれないマン!
こちらの酒蔵も東白菊の藤橋藤三郎商店よろしく渋沢栄一氏にちなんだ青淵郷って酒を造っておりましたね。青淵郷とは渋沢栄一氏の雅号でございます。雅号、俺も欲しいなと思ったけど、ハンドルネームが雅号みたいなもんか。風雅でもなんでも無いけど。
ちなみにcongiroさんはルチャリブレの『(トペ・)コンヒーロ』から来ているぞ!
日本語訳すると『(衝突・)回転しながら』だぞ!覚えておいてくれ!

この蔵は観光蔵でもないと思うけど、見どころが多いというか。格好良いです。
菊泉、日本酒フェアとかでは口にしたことあるけど、そこら辺で売ってないから買う機会がないんよなぁ。なんでか知らんけど埼玉の酒は都内でもそんなに見ない気がする。蔵の数、都内からの距離考えたら最も多くても良さそうだけど。まぁ地元で消費されてしまうからだとしたらとんでもなく健全であるが。

kikuizumi.jp

maps.app.goo.gl

 

~後編に続く~