あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

咀嚼音系日本酒YouTuberこと神奈川”建”一氏主催の雑談会に呼ばれて『アル添日本酒』について語ったのでそのことについて書く

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先日、ClubHouseのTwitter版パクリ機能『スペース』で神奈川”建”一氏主催による4~5人で雑談会したのでそのことについてちょっと書く。

ClubHouseのTwitter版パクリ機能『スペース』のことについて全く知らない人向けに説明すると、『ネット会議の声だけ版』です。会議に参加してなくても聴くことは可能なので、聴くだけならラジオみたいなもんだとでも思っていただけたらOKです。

congiro.hatenablog.com

テーマは「アル添(アルコール添加の酒について)を広めたい!」みたいなやつかな?
アル添酒をどうにかしたいという神奈川”建”一氏の思いとは裏腹に、話は普通酒がベースになってしまった気がする。ここらへんは司会進行の神奈川”建”一氏のブレッブレな手腕がキラリと光った次第ですね。
もうちょっと大テーマと小テーマ分けて話したほうが良かったかなとcongiroさん反省しようと思ったけど、諸悪の根源が神奈川”建”一氏なので俺は反省しなくていいか。

 

テーマとして覚えているのはここらへんかな。

・今まで飲んで最も良いと思ったアル添酒は?
面白いことに、各人が挙げたアル添酒は新潟・富山・長野・静岡・福島に固まっていた。まぁ確かに俺はこの地域はアル添酒美味しい地域ではあると思うのよね。
それでもこうやって挙げられるって実際は流通がメチャ関係してると思う。首都圏のメンバーだけで話すと流通の良いアル添酒がメインで語られると思うんよ。いやもちろん挙げた人たちは実際に行って飲んでる人が多いんだけどさ。
「流通の良さ」は「行きやすさ」でもあるし「飲み慣れてる」でもあるし、今まで飲んだ経験からその地域の他のアル添も飲もうみたいになる率は高いからねぇ。これが例えば西側のメンツだけでやったらどうなるのか?ってのは興味深いところではあるよね。

余談ですけども、congiroさんが勝手に定義して言っている酸甘王(三冠王)こと酸味料、糖類、醸造アルコールの三種の神器入り普通酒を最も多く造ってる県は福島県だと思うので注目してください。酸味料入り・糖類入りの普通酒って普通酒の中でも敬遠されそうな趣ありますけど、福島県のそれに至っては極上レベルのものが多いです。「大量生産を目的に(消費者にとって無意味に)入れている」ではなくて「それでうまいものを造れるなら使うべきだろ」みたいな意図を感じます。いや、実際美味いんよ。もはや酸甘王普通酒は普通酒の中でもニッチな存在ではあるんだろうけど、福島県の技術レベルを知りたい人はいまこそ酸甘王普通酒に手を出す必要があると思うね。まじスゲーから。

 

・アル添酒を復活させるには?
神奈川”建”一氏はアル添酒が選ばれなくなってることを指摘。
ただこれは行ってる酒屋の傾向もあるので一概に言えないところがある。
俺はセレクトショップはよく行くけどディスカウントストアやジジババ酒店にも行くので、アル添酒が好まれなくなってきているみたいな話があるとしたらセレクトショップだけの話と捉えている。「日本酒に何を求めているか?」その層次第ではあるよね。
が、一部のムーブメントが全体に波及することってあるしなぁ…
セレクトショップ系では純米傾向が強くなってるのは確かではある。店の方針的にも客の要望的にも昔に比べると増えてる気はする。
上原御大の影響は有るのか無いのか?だけど、これはなんとも言えない。同じセレクトショップでも純米燗酒派と新時代派って正直違うからなぁ。
ところでなんでセレクトショップでは純米が増えてるか?色々理由がある。
・字面だけだと純米のほうが売りやすい
・純米のほうが高く売れる
・店員がアル添の魅力を知らない
・蔵も純米にシフトしようとしている(日常系安酒のシェアが落ちてる)

しかしながらセレクトショップで「純米の良さを求めるがゆえに純米を求めている人」って実は居なくて、実際は印象から入っているところが多いんよな。純米原理主義の功績もちょっとあるかもしれん。『純vs添』って表現的にもちょっとアレだしなぁ。
ていうかさ、本来は「純米がうまい」のではなくて「うまい純米がある」ってのが正しいんよなぁ。まぁいいや。

 

↑わかる。わかるけども、一般的に「これがアル添で、そしてアル添でしかありえない面白い味ですよ!」って訴えることが可能な日本酒ってほぼ無くない?
純米だってほぼ無いんだけど、純米は『純』ってとこに意味があるから、そういう意味では俺はアル添は逆に『純』でないところを押したらどうだろうか?とは思ったりするよね。そして、ナチュラルボディ(純米)vsパワードスーツ(アル添)みたいな見せかけの対立構造とか作れたら最高よね。

アル添も大吟醸・吟醸・本醸造を省いて普通酒だけで考えるなら、俺がよく言う「味ではなくて味わい」というやつで押すのもいいと思う。
なんかさ、食べ物で言えばジャンクフード、場で言えば大衆酒場とか公営賭場、気分で言うとダウナーなときとかって『純』じゃないほうが刺さらない?

congiro.hatenablog.com

普通酒って『美味しさを求めてそれを飲む』がメインになってるとたぶん意味が違えてしまうと思うんよなぁ。考えて飲むものでもないものに俺らクラスタは意味づけようとするからなぁ。なんというか駄菓子みたいなもんじゃない?
だからまぁ、場作りというか、「こういう場でのスタイルは普通酒よ!」って感じで推せれば理想的ではあるよなぁ…とかとか。

 

俺は正直言うと、もう日本酒の日常系は消え去るに等しい流れになると思っているのだけど、その流れの中で日常系でない『セレクト系アル添 』が出てくる可能性はワンチャンあるかな?とは思ったりする。ワンチャン。無いかな?
その最先鋒のひとつは讃岐くらうでぃだと思ってたりもしますが。

 

そういや、こういう話も出たっけな?

復活させようと思ったときには既にオーパーツ化して誰も手を出せないみたいな流れもいいですね!  

まだ書きたいことたくさんあるけど長くなりすぎるのでやめる。
気が向いたら続きを書くかもしれん(書かない)。

しかし、飲みながらの雑談会は楽しかったね。
俺は映像なしなのが気楽で良かったよ。
これに限らずcongiroさんはこういう雑談会は呼ばれたら出るので(内容に興味があれば)、今後ともよろしゅうお願いします。

ていうか、聴いてた人は楽しかったのだろうか?全くわからんw