これはどこかの並列世界。
そこでは我々が見ている現世界と同じように日本酒が消費低迷していた。
しかし、あることがきっかけで大復活を遂げる…そんなお話。
さて、もうひとりのcongiroが見た世界とは!?
「日本酒は桶売りされるとき、ものすごーくストレスが掛かるわけですね。『寂しいよう、寂しいよう~』と訴えているんでしょうか?そして…ストレスが最大限に達した時、オケノミノーゼという物質を出すことが分かったんです!」
へー(ハナホジー
「どうやらこの物質が新型ゴロニャーンウイルスを減少させる働きがあるとのことで関係者の間でにわかに騒がれていたんですね。」
へー、まじかー
「番組取材班は真偽を確かめるべく〇〇大学へー」
ほーん。
「教授、ここに桶売りされた日本酒と桶売りされてない日本酒がありますが、結果の方はいかがだったでしょうか?」
「驚きましたね。桶売りストレスが認められたときにだけ発生するこのオケノミノーゼですがー、様々な実験でも発生は無かったのですがー、桶売りのときだけ見事にこの物質が発生するんですね。」
そんなことあるんかいや…
「このように…桶売りされてない日本酒に様々なテストが行われた訳ですが、運搬ストレスや紫外線ストレス、果ては熟成ストレスまで。しかし、成果はゼロ!」
まじか?
「しかし桶売りされたその瞬間に、これまで存在しなかった物質が突如現れるのです!」
まじか?
「そしてここからが世界初公開!オケノミノーゼが新型ゴロニャーンウイルスを抑制する映像です!」
「世界に3台しかないこの特殊な電子顕微鏡を日本では私どもの大学だけが所有しているのですがー。見えますか?OK-mnz(オケノミノーゼ)がGoro-2yan(新型ゴロニャーンウイルス)を殲滅していますでしょう?」
おー、すげえすげえ!
「ゴロニャーンウイルスを殲滅し終わったオケノミノーゼはメイラード反応をおこし消滅するんですがー。見えますか?日本酒の色が変わりましたでしょう。」
「しかし教授、そうなると桶売りを行っている蔵が減ってるのは問題になってきますよね?」
おー、確かにそやな。
「そうなんです。かつては大手蔵が各地に小規模蔵を抱えてやっていたのですがー、現在では主に観光地の一部くらいでしかこの風習をみることができません。」
「し・か・し!なんとなんと!スーパーでもよく見かける皆さんご存知のあの蔵が!非公式に桶買いをしていたことが調査により判明したのです!その蔵とは!?」
「はい、その銘柄とはー、“腱肘”です。」
え、え、えらいこっちゃ、買いに行かにゃ~!(ガクガク
かくして日本酒は必要性の有無にかかわらず、一旦の桶売り/桶買いを経て販売されるようになったのだとか。
この功績を讃え、日本酒を飲むことを“腱びる”と言うようになり「KENBILL」は世界語になったとのこと。
それからの日本酒の躍進は目覚ましいものがあったと、その後の歴史が物語っています。
~Fin~