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久礼 純米酒(製造年月2013年12月):どっちかハッキリさせたら代表的な定番佳酒になれそうな


高知県高岡郡中土佐町の西岡酒造店が造る日本酒ですな。
久礼の純米酒はノーマルと辛口純米があるけど、これはノーマルの純米ね。


製造年月は2013年12月。購入は2014年2月3日。
レビューが1年後になったのは、どう判断していいか迷っていたからだ。



◆2014年2月
特徴が際立っているわけではなく、淡麗+αな感じの酒。
乳酸菌様の酸味が若干ほんと若干。渋みも若干、なんとなく燗でいけそうな感じがある。
しかし、ほのかに苺っぽいような香りと甘さがあって、なんとなく燗に向かないような感じもする。
どちらも際立っているわけではないけどこれらの特徴が混在している。
食中酒とするには味は良いけど香りは要らない気がする。
かといってしっとりピン飲みするには、香りは良いがこの味じゃなくていい気がする。


◆2014年12月:一年放置
常温。といっても室温十度以下。
淡麗+αなのは変わらず。
味わいが先に来てイチゴ的な風味がチョイ広がる。
そこに熟成要因の渋味と苦味が来る。それ自体は別に悪い要素ではない。(俺には)
55度燗で乳酸菌感がやや強まる。イチゴ的な風味は微妙なレベルで増す。
そこにアルコール感がガッとくるので、なんか変わった味わいの酒だなーという印象。
でも割と好きかも。
しかし、燗が冷めると要素の抜けが多くてあまり好みではない。何というか後口が水っぽい。
熟成による渋味苦味はやや増したものの、全体の引き締め役みたいになってるので問題無し。
うーん、これはこれ以上の熟成に向くのだろうか?よくわからん。
開栓したてよりは好みなんだけど、完成形が見えないなー。
食べ物に合わせようにもちょっとムズカシイなー。


ちなみにスペックはこんな感じでございます。

後で調べたら高知酵母ってのを使っているとか。



◆2015年、いまどう思うか。
淡麗気味なんだけど、味も香りも+αの要素がある。
だけど、この香りをベースにするなら味は甘味と酸味重視で良いと思うし、逆にこの味にするなら香りがやや不要というか。
なんだろかね。
香りも味も目立つ感じには設計されてないっぽいのでそこまで気になるもんでもないのだけど、でもどっちかの要素に振ってくれたらハッキリとした立ち位置の酒だったんじゃないかという気がせんでもない。特に悪くもないんだけどね。


『豪快な土佐料理に合う』って表現されてたけど、だったらこの香りはいらない気がする。
微妙なレベルではあるけど、このほのかに甘い香りが魚に合うかな?別々に味わう分には良いけど、俺みたいに食いながら飲むみたいだと明らかに甘い風味の要素が邪魔だな〜って思える。
しかしね、もっかい言うけど悪くはないのよね。
一年熟成でヒネ要素乗せたけど別に悪い感じにはなってないし。
それぞれの要素は美味いと思うんだけど。けども…って感じ。


豪快な男酒みたいなラベルでありながら割りに繊細な味わいなんで、ガッツリした酒を求めてる人が買った場合の評価としてはやや難しいような?そんな気がせんでもない。
どちらかと言えば香り側に振ってる味わいなんで、だったらラベルをカワイイの(白いラベルで『久礼 純米酒』って小さい文字で右下に書く程度の)にしたらもっと購入者的にはマッチング図れるんじゃないか?とか思ったりした。
男っぽいのは辛口純米の方に任せて、こっちは香りと味の比率変えてラベルをそれなりにしたら、ガブガブいけるほのかにフルーティーな日常酒で売れるような気もする。


ここまで書いたけど、ホントはレビュー書かんで終わりにしようと思ったんだけどな。
でも超音波実験に選んだこともあるし、ちょっと勿体無い気がするから書いたのよね。
あとこれ2013年製造のものだから、今BYのがどうなってるかはわからん。