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豊賀 特別純米 生原酒:熟成でもOKなホーリーさ加減


長野県は小布施町の高沢酒造が造る日本酒ですな。


ラベルがボロボロになっているのは、決して悪意があったわけでも、無慈悲なワケでもない。
単純に日本酒用冷蔵庫の結露でそうなったのである。
一定の温度下で3年間管理していたため(-5度)、逆に言えば大事に保管していた証でもある。

2010年3月の印がありますな。
3年経ってからの封切りのため、元々の味がどうであったかと言うのは想像でしか語れないけど。
とはいえ、-5度で3年だから、そこまで大幅な変化は無いだろうが。




長野C酵母
よく分からんけど、アルプス酵母のことらしい。と、どっかで聞いた。


味。
これ、ホーリー気味と言うか、元々の味だけだったら俺のドンズバではなさそうだけど、華やか系ではありつつも最近流行の酒に良く見られるような尖った部分はないみたいね。
メシ時にあっても非常に飲みやすい。合わせる感じでもないけど邪魔にもならない。
その上、3年の熟成感が乗ってるためか、飲み進める度に(俺的に)イケる感じになってる。


フレッシュ&フルーティーな要素を持ったまま綺麗に熟成しております。
3年間の-5度保管なので、酒質はほぼ変わらんと思ったけど、うっすらイイ感じに乗っとります。
「これなら飲める」ではなくて、「ちゃんと美味い!」ですな。
すぐ飲む系と思われそうな酒も、造り次第では熟成に向いたりする好例。
これ系はヘタするとただヒネるだけで乗らないのが多かったりするんだけど、これは向いてるんだろうね。
蔵はきっと熟成なんて考えて造ってるわけではないと思うんだけど、単純に美味いです。


で、こういう感じの酒はあまり燗をしないって人多いかもしれない。
燗やってみたけど、生原系のムワッとする感はあるし、香りのある酒なのでそこそこ鼻にはクる。
だがしかし、味はかなりいい。味わいだけで言えば俺は燗の方がおいしいと思ったね。
確かに、この酒を買った店は「燗でもいいよ!」って言ってたな。
「香りとか味とかちょっと飛んだと思ったら冷たいまま足して飲めばいいよ」とも。


これを飲んで、もっとこっち側(ホーリー系の熟成)も色々試してみてもいいかも知れないと思いましたよ。