職場から新橋に向かう途中に立ち飲みのある酒屋が数軒ある。
そのうちの2軒に行ってきた。
地図の河米伊藤酒店と丸辰有澤酒店である。
そしてどちらも名字を2つくっつけたような店名なのである。
1軒目、まずは河米伊藤酒店へ。
「今日はインフルエンザで家族がダウンしてて大したものないのよ。乾き物とチーズくらいでも良ければー」と、店のオヤジ。
いつもは満員のこの酒屋も、この日ばかりはスペースが目立つ。
「そうか、普段はいろいろつまみがあるのか…」
そんな事を考えながらジンビームハイボールとQBチーズで大都会のアーバンタイムを漫喫。
贅沢な時間、すなわちラグジュアリアス・タイム。
来る人来る人にインフルエンザのくだりを説明するオヤジ。
一週間はこんな感じなのだろう。
またいつか、賑やかな中で飲んでみたいものだ。
ハイボールの余韻に浸ることもなく、早々に店を後にした。
2軒目は丸辰有澤酒店へ。
1軒目の河米伊藤からもそう離れていないこの酒屋、こちらは銘酒を多く取り扱いメニューも豊富。店内は仕事帰りのサラリー・マンでごった返していた。
「おひとりさま?少々お待ちくださいね。」と、倉庫の奥の禁煙席に通される。
「大勢の中ひとりでいると、より孤独が味わえるよな…」
そんな事を考えながら型に嵌まった梅干しと柴漬けを國酒で流し込み、孤高の刻(とき)を漫喫。
孤独の体験、すなわちそれはエクスペリエンス・ロンリネス。
奥の特等席は金本の後塵を拝するプレミアムシート。
孤独を2杯目の國酒で癒やしながら観るTV番組は、すべてがノイズとなって流れていく。
そして時は流れ…
いつの間にか新橋!イエー!ハハハ!
行くつもりもないのに断られるcongiro氏に励ましのお便りを!
これが店名だったらすごいよなぁ…
そういう事を考えながら辿り着いた先は~?
そう!正解!玉箒です!
呉春を飲みに来たとです。
普通酒なのに十数年冷蔵熟成のお味はそれとは思えないくらいの濃厚なお味。う~ん、たまらん。
遠野どぶろくの造るお酢。
靴箱のような香りもありながらクセになる味わい。こりゃマジうめー!
冷蔵生熟の小笹屋 竹鶴。
飲み頃がどの地点なのだろうとか考えながら飲むのが楽しい。
そして〆は天の川プレミアム1986。
これは…!
俺がたまにのたまう『世界で戦える系』ですよ!すなわちセカイ系。
その定義は俺の脳内にしかないが、狙って出してくるところを見るに玉箒のマスターも分かってて毎回終盤に出してくるのであろう。
残念ながらここらでタイムアップ。
後ろ髪を引かれつつ店を出た。
が、しかし、某所に電話をかけたら用件は終了していたファック。
またどっかに飲みに行くのも面倒だなと思ったのでリカマン777でジンの有料試飲を沢山した。
~おわり~