あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

「仮説」と言いつつほぼ決めつけて語る:設定上限値についてのはなし

※画像と内容は無関係

会社帰り、宝のハイボールを飲んだ。
「これはっっっ!!!」
清々しく気持ちがいいくらいにマズイ!
今後自力では買わない可能性が極めて高いくらいにマズイ!


しかし、しかしだ!
今後においてこれを飲まない可能性は0ではない。
状況によっては飲む機会は今後もあると思うんだ。
これ、美味さこそ謳ってないけど(?)、目的が明確なんだよね。

  • 安い
  • どこでも買える
  • すぐ回る
  • 手にとりたくなる外見
  • 一応の爽快感

言い換えれば『味以外が全てある』状態だ。
そして人間には良くも悪くも『慣れ』という機能が搭載されておるわけです。困ったもんですね。
で、今後飲まない機会が無いわけではないと言った理由なんだが、散々に酔っ払った状態で飲む分にはそこそこ飲めたりすんのよ。
味とかもうよく分かんなくなってますからね。
それでも十分に選ぶ理由にはなっているんだよな。


俺が思うにだ、宝のハイボールは満点で10点くらいなんだけど、その10点満点の中では満点の10点近くかそれ以上を取っているのよ。
つまり余力を残していないで思いっきり振り切っているワケ。


では、日本酒はどうだろうか?
満点で100点まであるやつとかあるんだけど、中途半端なものだと100点満点中60点とかなわけよ。残りの40点はどこだろ?


まぁ、中には満点で20点とか30点とか40点とかくらいの上限しか無いんだけど、その中で満点近く取ろうとする日本酒もあるわけさ。それが大手の酒でよく見られるんだよね。
目指せる設定上限値の範囲内では余力を残さんわけさ。
つまりやろうとしていることが明確なんだよね。


野球で例えるけどよ。
松坂大輔斎藤佑樹
まー、誰がどう見たって素地としては松坂が上なワケ。1枚どころか2〜3枚も上。
では、仮に2人が全盛期としよう。
松坂は調子が良いのにもかかわらず、怪我もなかったのに13勝10敗だったとしよう。
で、同じく斎藤も怪我もなく調子が良い状態。それで年間通して投げ切って9勝8敗としよう。(8勝9敗でもいいや)
その場合、どちらに価値があったかというと、たぶん斎藤なのよ。
なんでかって?それは簡単に言えば初期能力値と期待値の違いなのよ。(年俸も絶対的に違うけど)
全盛期の松坂なら最低16勝はして欲しいわけ。負け数によっては16勝でも物足りなかったりすんの。
ところが斎藤の場合は、負の数は置いといても年間通して投げてくれて、かつ8勝くらいしてくれると御の字って思われてるわけよ。(数字はてきとう)
わかる?この違い。


宝のハイボールは適当に中継ぎか敗戦処理でもしてくれたらいいやみたいな感じなのに場面場面でそこそこ抑えちゃうわけ。あくまで俺の中でだけだけどよ。
一方の日本酒は中途半端なの買うと、上限値が相当高いのに余力を残しまくってるというか物足りないのよ。
それが顕著に現れるのが、普及版なのか知らんけども安い純米〜安い純米大吟醸とか、この時期よく見る夏酒なんだよね。
「あ、これ、もっと美味く造れるんじゃないか?」「悪くはないけど物足りない!」って思っちゃうんだ。
ひいてはどういう感想になるかというと「もういいや!」になるわけ。


その点、(特に大手の)普通酒とか本醸造とかは、出来る範囲内でできる範囲内の上限を満たしていることが多いんだよね。
それが、20点満点中の20点だったり、50点満点の50点だったりすんの。
『30点満点中の30点』と『100点満点中の55点』だと、どう見ても55点の方が高いよ?
でもよ、後者の『残りの45点が見えちゃうような状態のもの』は、どうしても不満を感じちゃうんだよね。
だから、宝のハイボールはすごくマズかったけど清々しかったんだ。
「これはこういうもの!」と分かった上ならフツーに飲めるんだ。マズイけど。


日本酒はさ、まぁ良く言えば努力なんだけど、たまに無駄な努力とかしてたりすんのよね。
その設定上限値の中で「物足りない!」と思わせるものはだいたい続けて選ばれることはないのよ。
設定上限値の高低はともかく、その中で中途半端な点を取ることは緩やかな自殺と俺は思っとるのよね。
設定上限値として100点を目指さなくていいから、設定値の上限は取りに行ったらどうだろうか?って。*1
言い換えりゃ5点満点中の5点でもエエのよ。





と、俺が適当な仮説で喋ってみましたが、明文化したことでそんなくだらない事を気にして飲むようになる奴(犠牲者)が増えるといいなぁ〜って、congiroさんは願っておりますヨ!


じゃーな!ハッハッハー!



(たぶん)続く(かも)。




【追記1】
「美味く造れるんじゃ?」「バランスが悪いんじゃ?」のジャンルではないけども。
熟成向けの日本酒(伸びが期待できる日本酒)とか、燗をすることが前提みたいな日本酒は、ラベルには分かりやすくそう書いたほうが良いと思うのよ。
やり方によって設定上限値の満点近くなるものを半分以下の点数の状態で飲んでもらって「物足りない!」って言われるのもシャクじゃない?
親切な酒屋だったらそれ客に教えてくれたりするんだけどよ、そうでもなかったら完全に消費者任せじゃん?
俺はそういうのって、提供側の怠慢だとしか思わないのよ。
日本酒って、分かってる人だけが買ってるわけじゃないからね?
それでいて提供側が「飲み方を知らない奴がうんぬん…」とか言うのは愚の骨頂としか思えんワケですよ。


これは完全な余談ではあるけどよ、その上で提供側がこともあろうか他ジャンルの日本酒をディスるだけに飽き足らずリアルに人に噛み付いたりすることがあったりするワケですよ。
いやもちろんツイッター程度の独り言とかクローズドな空間での話題だったら全然構わんのですけどね、オモロイから。俺も超好きだし。
でもどうせ噛み付くようなマネするなら派手にプロレス化してくれよ。
派手に面白おかしくやってればそっから興味持って日本酒の世界に入ってくるヤツも居るんだからさ。

↑書いてはみたもののどうでも良かった。




【追記2】
俺の決めつけだがな、設定上限値的意味で俺が好きなのが立山だ。
100点狙ってる酒は無いけど、だいたいの商品が設定した上限値の+2〜5点くらい行ってる。
50点満点中53点とか、70点満点中75点とかある。
できることのチョイ上を行ってるんだよね。
それは味だけの要素ではなくてな。
まぁもちろん、他の奴がどう思うかなんぞ知らんから俺に文句言われても知らんけどよ。

*1:特に商品数がやたらと多い蔵にはそういう酒がよく紛れてる印象を持ってる