あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

日本酒フェアに思うこと(その1)日本酒フェアの問題点

毎年行っててなんだけど、日本酒フェアに思う主に問題点なんかを書いていきますかね。まずは箇条書きで適当にリストアップ

  • 人数制限を行うようになった(完全予約制になった)
  • ほぼ同じ人しか参加してないのでは(出展側も客も)
  • 食べ物ブースが完全になくなった(持ち込みもNGらしい)
  • 出ている酒が(純米)大吟醸、(純米)吟醸がベースになってる
  • 冷やした酒しか出てこない
  • 時間が短くなった(また日数が短い)
  • 手が空いてないけど色々くれる(これは日本酒フェアに限らず)
  • 最後の部は酒が品切れする
  • 単純に会がパワーダウンしている
  • どう見ても採算は取れてない

これらいくつかの問題点はコロナ禍のおかげで発生してしまった理由も多いんですけどね。とは言えですよ!

人数制限を行うのはまぁ良いんですよ。しゃーないしゃーない。
ただ、完全予約制みたいになったじゃないですか。
そしたらこのイベントに気付く人しか来れないんですよね。それは誰なのか?
それは日本酒クラスタと呼ばれる『日本酒好きで日本酒の情報も得られる人』ですね。
つまりー、これから日本酒に興味を持つであろう人は予約できないんですよね。
だって情報持ってないですからね。
これで良いんですかね?まぁ良いか。

だからこそほぼ同じ人しか参加してないと思われます。
これは参加者もそうですし、出展側もそうですね。毎回一緒です。
そんなわけで、congiroさんは正直日本酒フェアに対しては同窓会的な印象しか持っておりません。知った顔に久々に会うしね!
そして同窓会とはどういうことかと言うと、入れ替わりはなく共に年をとるということでもありますね。ともに生き、ともに滅びるといった新陳代謝なしスタイルです。

あとは近年の完全に改悪といって良いんですけど、食べ物ブースがなくなりました。
持ち込みもNGでございます。
つまりどういうことか?
「飲んでタヒね!」
ということでございます。
だから前もって腹になんか入れてこないと危ないんよね。酒と水しか無いですからね。
食べ物との組み合わせでペアリングやらマリアージュやら叫ばれてる昨今にしては、「此処では酒以外口にするべからず」と、どんどんストロングスタイルになってきている印象です。ていうか、酒だけで酒は売れないだろ。

また、これは毎回そうですが、出展される酒は基本的に(純米)大吟醸、(純米)吟醸の比率が圧倒的に高いです。いやまぁ良いんですけどね。でも純米とか本醸造とか普通酒とかあってもいいじゃないですか?
でもとにかく(純米)大吟醸、(純米)吟醸の比率が高いんですよね。そんで(純米)大吟醸の方が多かったかな?
ぶっちゃけ、そんな削りまくった酒持ってこられても味の差出んくない?
マジな話、(純米)大吟醸ビジネスってご贈答としての扱いがほとんどなんで、こういう場で色々飲んでも差が分かりづらいよね。

あと、会場の施設的なこともあると思うんですけど、全部と言っていいほど冷やした酒しかありませんでした。
常温の酒なんかほぼ無いし、燗酒なんかもう皆無に近い状況です。
数は多いのにバラエティはない。みたいな。

で、コロナ禍を経て去年より復活した日本酒フェアは3時間→2時間に短縮されたんですよね。だから1コマ単位でしか参加してない人で貧乏性の人はまぁ焦って急いで飲みますよね。
食い物はなく酒と水しか無い&スピード=破壊力!です。死ねます。

とにかくどんどんストロングになっているタフなイベントなので、俺は正直なところ日本酒クラスタにしかおすすめしたくありません。
ハードコアRTDに追いつき追い越せ!みたいな。
気楽なイベントでもなんでも無いぞw しぬ。

あと、これは毎回そうだし、日本酒イベントに限らんのですけど、手が空いてないけど色々くれるんですよね。紙類が多いですが。
片手はスマホで片手は酒持ってますからね。手が忙しいです。
まず最初に袋くれよw 袋。

イベントは1~4部までございまして。
1部:金曜日18:00~20:00
2部:土曜日10:00~12:00
3部:土曜日13:00~15:00
4部:土曜日16:00~20:00
俺は1部、3部、4部に参加したんですけども、最終の4部は品切れの酒も続出しておりました。これはしゃーないんだけど、ちゃんと部ごとに取っとかないと不公平なのでは?ってのはありますね。まぁそんなに飲めんけどもさ。
4部だけ参加した人は飲めん酒があるわけですから、そこは不公平ではある。
でもあんまりたくさん持ってきても余ったら持って帰らにゃあかんのよね。
からしょうがない。しょうがないけど、なんかな。って感じよ。分かれ。

で、これは去年から感じてますが、単純に会がパワーダウンしてますね。
出店側が減ったのもあるでしょうし、元気のあったブースも予算縮小した感じでこじんまりしてました。まぁ時代かねぇ…
そして前述のように同窓会ですからね。新陳代謝なく共に年を取ってゆくのですよ。

そしてこれは俺が考えることでもないでしょうけど、どう見ても採算は取れてないですね。この場で売れる酒の本数も知れてるでしょうし、販促にもなっとらんし。
正直デパ地下の出張販売のほうがよっぽど金にも販促にもなってますね。
多すぎてなんだか分からん上に同じスペックの酒ばっかりだし。
しかもかなりみんな酔ってますからね。
何が良かったとか覚えてないんじゃないですか?
なんかまぁこんな感じで未来はねぇなぁ…という印象を年々強めております。

あと、俺自身のことで言えば、完全に飲まれるようになったので、来年は1コマだけの参加でいいかな?
まだ問題点は色々書けるけど、悲観的なことしか浮かんでこないのでこんくらいにしときますわ。

 

最後、俺の友人がFBで書いてたことを勝手に引用します。

今回のこのイベント、会場が池袋に戻り、人数も絞ったからすげぇ快適に回れましたね。
でも参加料一人3000円(時間制)で、人数減らして、スタッフ使ってじゃ、全く儲かってないし、地方の蔵元はボランティアで交通費、自分ところの酒など金払って来てるんだろうね。あんまり良くないわな。
こっちとしてはありがたいけど、日本酒というか酒類が基本先細ってる中頭が上がりませんね。
なんとか消費量増やしたいけどどうにもならんもんね。
多分ワインもウイスキーもどの国でも消費量減っちゃってるから酒類の問題じゃなく、酒を飲むことをもう必要としてない人が多くなってるんだろう。
酔っ払いのイメージもとてつもなく悪いし。
パイの取り合いをしてるようじゃこの先は無いからこのどうしていけば良いんだろうな。いつもこのイベント来ると思うわ。
でも外国人参加者が増えていた印象なのは良かったね。日本で飲まれないなら外に出しちゃえとは思うし(今度は世界酒とのパイの取り合いになりますが)国外でどの蔵元も頑張ってほしい。

これは完全同意ですな。
あ、書き忘れてたけど、外国人参加者はそこそこ多かったですね。

 

日本酒フェア、基本的には参加すると楽しい会なのよ。フリーダムだし。
でもcongiroさんはあまりの未来の無さが気になっちゃうんですよ。
「もっとこうすればいいのに!」って思っちゃうんですよ。
次のエントリは『その2@ではどうなると良いのか?』を書きますわ。