第1回 滋賀 地酒の祭典 in 東京
いまcongiroさんの中で最もアツい滋賀県内の全酒蔵が集結したイベントが有楽町の交通会館で行われたので行ってきましたよ!
というわけで交通会館です。
交通会館12階会場です。
滋賀酒といえば個性派がズラリ&熟成もしっかりやるみたいな蔵が多いので、俺の周囲では日本酒で最もアツい県として人気が高いのです。
でも日本酒界においては正直言って知名度がそんな高くないので「お客さんおるんかな~?」と思ったんですけど、かなりの盛況で俺の心配は杞憂でございました。
とりあえず出展蔵はすべて回ったんで、回った順にバーっと行きますよ~!
1蔵につきだいたい2~3種類飲んでの感想でございます。
選んだ基準は低精米とか蔵が売りたそうなやつとかそういうの。
中盤から後半にかけて雑になっているのは単純に飲みすぎです。
というわけでトップバッターは忍者!名前の通り、甲賀のお酒でございますね。
友人のS君曰く「新宿の沼津港(回転寿司屋)に置いてある2種類の酒のうちのひとつ」だそうで、「なんで沼津港で甲賀の忍者なんだよ!」とは思いましたけど、外国人観光客が多いらしいので忍者入れてるとのこと。これはネーミングの大勝利!正しい!
湖濱
これは東京での流通はないんじゃないでしょうか?わりかし東京向けな感じもいたします。この自由なんちゃら書いてあるやつも良かった。
酒だけ出展(たぶん)の3蔵ブース
なんかパッと見、興味を惹かなそうな感じのラベルの酒並んでおりますけど、ところがどっこいどれもヒジョーによございましたよ!
不老泉
これがまー、鬼ウマでございまして。
っていうか、不老泉はほぼ美味いっての知ってるから後に回して最後にしっぽり味わおうと思ったんですけども、結果的にはベロベロになってしまって後に回すこともなく終わりました。
松乃花
初めて飲みましたな~。
いや、普通酒は飲んだことあるような気がするんだけど…記憶違いかな?たしか結構美味かったような。
竹生嶋
竹生嶋の社長の吉田さんは台風の後処理のため急遽欠席となってしまい残念。
まーとにかくこの辛口の燗がウマい!燗にしないとよく分からないうまい!w
天井川
今回の俺内の大ヒットはこれですね!天井川の甘酒と本醸造!
甘酒は米粒がガッツリ残ったタイプでそれでいてすごい甘みで超絶俺好み!
そして甘酒ちょっと残ったカップの中に本醸造入れて飲むと、これがま~すこぶるウマい!これは新しい発見でございました!最高!最&高!
唯々
初めて飲んだゾ。美味かった気がする。
香の泉って普通酒がここのだとしたら飲んだことはある気がするが、あんま記憶にない。
浪の音
美味かった。燗で飲みたいと思った。(今回そういうのが多かったけど)
浅茅生
これ滋賀では結構見かけるんですけど都内では見かけませんね~。
美味かった気がする。
道灌
道灌と言えば滋賀と灘に蔵持っててそれぞれが違う資質の酒出してることで俺内で有名です。道灌は滋賀県にあって中庸というイメージ。滋賀県にあって中庸というイメージ。滋賀酒の真ん中あたりを歩いている感じしとります。俺が飲食やってたとして「滋賀酒くれ」注文来たら道灌出してその後の反応を見てどっち寄りを出すかを決めたいみたいな。
笑四季
この赤いの美味しかったよ!そして赤いの以外は俺向けではなかった。
笑四季はモダン&アヴァンギャルド&滋賀味なので、酒によって向き不向きがすこぶる出ますね。そういう姿勢、素晴らしいと思います。
神開
最近滋賀で勢いに乗ってる(ように見える)蔵のひとつ。
ここなんか思いっきり都会向けな印象あるからガンガン出てきたらええんちゃうかな思いますね。
三連星/美富久
俺、初めて飲んだ美富久が古酒でして、そして実は三連星飲んだこと無かったりするんですよ。で、今回初めて飲んだけど、この真ん中の黒いやつは美味かったですね。
北島
純米燗酒系のお店でチョイチョイ見かけるので俺の中ではわりかしおなじみ銘柄。
白黒ラベルの酸なんちゃら書いてあるやつはその通り、酸を際立たせたアレで美味しゅうございます。でもそこまで酸酸してなくてあくまでバランスの上に成り立つ酸で、酸系の見本のような感じでございました。
でも俺が評価するのは味が出てない黒ラベル。 「家で数年放置して育てろよ!」と言わんばかりの味の出てなさ!分かってるやつだけ買えみたいな突き放しスタイルもcongiroさんは大好きです。
初桜
すまん、みずかがみしか飲まんかったから全体的な傾向はよくわからんかった。
貴生娘
都内で見る機会がない蔵代表~!そしてこのそっけなさすぎナンバーワンラベル!
結構甘い感じのそこまで滋賀滋賀してないような感がいたしました。
どうでもいいけど群馬には貴娘というお酒がございますね。ほんとどうでもいいですね。
春乃峰
初めて飲んだ。
甲賀あたりの酒って全く飲む機会がないから今回初ってのがすごく多いですな。
琵琶湖周辺蔵と甲賀蔵って傾向が違うよね?ね?
寿々兜
これも甲賀の酒で、初めて飲んだ。
珍しくレギュラーが出てたのでいただきましたが結構好きでした。
鈴正宗
最近滋賀で勢いに乗ってる(ように見える)蔵のひとつ。タトゥー杜氏として有名ですね。たぶん。ここ数年で一気にモダーンになって露出も増えたので飲む機会が増えました。とにかく若くかっこいい印象ございます。
モダーンになる前の普通酒がウチにあるんですけど、甘くて美味しいです。
松の司
松の寿と間違えられ率ナンバーワン!こと松の司。
この普通酒、飯米のうぶすなっての使ってて純米だけど普通酒というアレでした。結構美味かったです。
大治郎
大治郎は好きな銘柄なのでわりかし飲んでますね。この黒ラベルのやつなんかすげー良かった。
喜楽長
何となく俺の中でザ・滋賀という感じがしている喜楽長。
中庸と表現した道灌とは違う意味なんですけど、滋賀~って感じの酒だなぁと。
どこら辺にそういうところを感じているか言語化は出来ないですけど、なんかしらんけど滋賀という感じいたします。分かれ。
薄桜
猫ラベルが可愛い!これはガンガン売れてほしいですね!
近江龍門
これは資本力ありそうな観光蔵な感じいたしますね~。
飲んだことないな~と思ったけど、志賀盛の蔵ですな。レギュラーと銘柄違うことよくあるんで気づかんかったけど、志賀盛は飲んだことありました。
一博
一時期、畑酒造の施設を借りて酒造りをしていた一博の中澤酒造ですが、近年復活して現在は自分の蔵で酒造りを行っております。なかなか落ち着いた造りで滋賀らしさを感じれる逸品なんじゃないかと存じますね。お前らも一石くらい買って応援するといいぞ!
金亀
金亀!何はなくとも金亀!
「滋賀の個性を代表する蔵といえば~!」のトップらへん。
酒がとにかくわかりやすい分類。金亀50~金亀100の削りによる分類だけ!(普通酒とかは除く)
消費者は精米歩合10ごとの違いを好き好きに楽しめばええんやでスタイル!
そして俺が凄まじく評価してるのは低精米酒瓶は透明であることなんです!『酒の色を見てもらう』ってすんげー重要と思っとるのよね。
ちなみに金亀は赤と言われる精米歩合100(削ってない)がものすごく面白いです。ビオワインの世界ですよ!これは。
旭日
旭日も滋賀らしさの代表蔵っすな~。
蔵に行ったことあるんですけども、めちゃ立派で驚きましたね。
生を飲んだこと無いのであったら飲んでみようかと思ったけど今回はありませんでした。(造ってない?)
多賀
すまん、酒の写真撮ってなかった。もうこの辺あたりからベロベロで記憶も怪しい。
ここの古酒の大老は俺んちにございますね。美味しゅうございますよ。
七本槍
モダンクラシックの騎手っつー印象持っとります。
安定して美味いよね。
萩の露
名門酒会系の酒屋でたまに見るので口にすることも多い萩の露。
目立たないけど入手しやすい滋賀酒の代表なのではないかと思っとります。
落ち着いた味わいで家飲みにすごく向いてるゾ!
そんな感じで出展蔵全部回りました。
足と脳に来てます。ヤベェ。
【印象に残った酒】
オールドスタイルな角瓶と、お土産感満載なラベルと、極めつけの『品質保証 原酒』シール。ここまで揃ったらふつう美味しくないんですよ。そしてそれを期待していたんですよ!しかししかし!これがウマい!笑う!逆に言えば、「ウマいのにこの売り方!」ってことですよ。もう俺と俺の友人のハツを掴んで離しませんでしたね。
こういうのは買わないといけないので買いました。
不老泉の山廃無濾過生 酒母四段
これは単純にめったくそ美味かったってやつです。
不老泉は何飲んでもだいたいうまい。
ちなみにこれはウチにあるから買ってない。ウチでは未開栓なので実は初めてここで飲んだw
竹生島の辛口純米
ヒヤだと全然ピンとこないんだけど(スマヌw)、燗すると化ける系の『試飲しても理解されない酒』の代表です。燗したら理解されると思うので、青い瓶に入れて『青燗』ってラベル貼って売ってもいいね!って夭折したペットの九官鳥が連呼しておりました。
ちなみにこれもウチにあるから買ってない。買ったの去年だから味違うかもしれんけど。
北島
いや、北島は美味いんですよ。それは知ってるんですよ。都内でもそこそこ見ますしね。単純に酸味良かったと思います。んで、生酛玉栄のやつ、全然味出てなくて良かったです。家で育てないと飲めませんが、育てると化けること請け合いのテイストでございました。こういうのちゃんとした酒屋が扱わないと事故るんですけど、都内だと大塚酒店(武蔵関)みたいな理解あるところが売ってるので安泰です。でもよく分かってない居酒屋がたまにそのまま出してきて事故を起こしたりしますw
松の司
飯米かな?これは普通酒だけど純米です。あれだ、等外米かなんかで純米表記できないやつ。たぶん。これ自体は結構良かった。
『うぶすな』っつー飯米の酒は他の蔵でも結構出ておりましたが、なかなかおもろかったと思います。
大治郎
去年は左の黄色のやつの米違い(吟吹雪だっけ?)が超超超超絶美味かった記憶がございました。今回のこの黒ラベルのやつはめちゃんこ美味かったです。
貴生娘
売る気ねーやろw なアレなんですけど、これはすげーナッツ感があってすごくおもろかったですね。これは放置してもオモロイ感じになりそうで。買わなかったけど、今思えば買うべきだったと後悔。
天井川 本醸造原酒&あま酒
本醸造はオールドスタイルでかなり甘めなので好みは分かれるかも。ただ、それでもこの甘味は何かに活きそうな感じがするのでこれは買わねばな~と思っていた矢先、あま酒にやられました。このあま酒、甘酒史上でも上位に君臨できるんではないでしょうか?とにかくこれだけ超絶な甘さ出しつつ決してしつこくなく、米粒が原型留めているので『飲む』と『食べる』の中間のような口当たり。
そして残った甘酒カップに本醸造を混ぜて飲むとこれが極上のアレですよ!アレ!
試しに純米とかだとどうかな?と思って試したけど、本醸造のアルコール感がないとこの甘さを活かすことが出来ない感じで、とにかくこれはどっちも買わにゃアカンということでどっちとも買いました。今回のMVPです。
こうして俺の『第1回 滋賀 地酒の祭典 in 東京』は無事終了いたしました。
というわけで総括!
滋賀酒イベの感想をひとことで言うなら
「食べ物一切なし!のストイックすぎるイベント!」
って思ったことですかね。
要望なんですけど、
- 有料でいいから食べ物コーナーほしい
- 滋賀酒はピン飲み酒じゃなくて食べ物と合わせて輝くんだぞ!
- 地域の食べ物(赤こんにゃくとか鮒寿司とか)がなんで無いんや!(おこ)
- 水が少ないから増やしてほしい(有料でもいい)
- 燗映え酒が多いのに冷酒でしか用意できてない蔵ばかりでもったいない
- レギュラー酒でこそ輝く蔵が多いと思ってるけどレギュラーが無かった
- 各蔵に滋賀地図パネル置いて赤丸で場所示してあると有り難し
- パ酒ポートの案内やっても良かったんでは?(あった?)
- 物販もっと力入れていい
- ここ滋賀の近くに会場があるならそこでやったほうが良いかもかも?
ってことでしたね。
でも概ね楽しくてよかったです。
とにかく33蔵もの酒があって良かったということが全てでございます。
来年も是非やっていただけたらなぁと思う所存。
関係者の皆様、お疲れ様でした。
すげー楽しかったし、新しい滋賀酒の魅力も発見できて非常に有意義でございました。
【おまけ:その後】
今年TOP3に入るくらい飲んだのでベロベロで、足取りも危うかったんですけど、イベント後に友人らと新橋に行ったみたいです。
店に入ったのは覚えている、ビール飲んだのも覚えている。
でも何か食ったのは一切覚えていない。
窓の外も撮った記憶が無いんですけど、まともな写真が一枚だけ残っておりました。
それ以外は床とか壁とかのゴミみたいな写真ばかりでした。
ベロベロですけどまだ20時台です。
こっから解散して汐留から大江戸線乗ったみたいですね。
後日、マイワイフとのLINEのやり取り見てみたら、congiroさんはどっかの松屋でカレー食ったらしいです。 あと寝過ごし3発やらかしてるみたいで、家に着いたら23時過ぎてました。都内の移動で2時間掛かってるってすごくないですか?なあ!?
~おわり~