ウチに人を呼んで飲み会した記。
新居に引っ越して初めてのウチ飲み会ですな。
酒のラインナップは、なるべく理解を得られなさそうな分かりづらい布陣で組んでみた。
四合瓶以下群
尾仲は麦酵母で造った日本酒で、こういう変り種は割とイロモノ扱いなんだけど、これに関しては実際そんなことも無く普通に旨い。さすが成政といったところですな。
その隣の横文字のは、満寿泉の古酒をシェリー樽に入れたやつで、もう既にかなり滓々。
で、真ん中は廃業した朝凪酒造の捌で、この日に呼んだ面子には恐らく理解されるだろうと思ったら、思った以上に反応が良く、「あー、やっぱりこの酒は福岡では売れないな」と思った所存。
福光屋の黒麹樽酒は俺のお気に入りで、終売の報があったときはヤバイ!と思ってダース買いしたシロモノ。これも評判良かった。
繁枡は粕取焼酎ね。これは俺の最近の大ヒット焼酎。そのうちレビューする。
その右は朝凪酒造の古酒。しかし、こんないいもの造る蔵が廃業ってのは寂しいですな。
んで、一番右がまたすごい。オーストラリアの日本酒で豪酒ってやつ。それの古酒。
味は普通でした。というか、古酒じゃなかったらきっと俺は飲めない味だったと思う。
というわけで、前列に関しては半分以上が入手不可に近いラインナップというマニアックなアレでした。
一升瓶群
こちらは特に入手不可みたいなものは無いですな。
とはいっても終売ではないというだけで、そこら辺で買えそうなのひとつも無いけど。
元々ぶっ濃い酒ばかりなんだけど、更に自家熟成を経て濃く深くなってるのが多い。
弁天娘なんかは4年の放置を経て完全に覚醒した。というか、覚醒が遅すぎるよ!買ってすぐ飲んだら全然価値が分からんよ!
生酒は3つあるけど、当然のように常温放置。
京の春の生原酒は常温放置で光輝く素晴らしい酒で、無手無冠と香取の生は完全に変態酒。
ウチに食い物は乾物と漬物しかなかったので、持ってきてもらっての飲み会でした。
写真に無いんだけど、川鶴のにごり酒とインドカレーはすごく合う。
川鶴にごりはこちら⇒ http://d.hatena.ne.jp/congiro/20121023/1350953143
ま、そんな感じで、ウチ飲みはつつがなく終了しました。
あと、この日は名言(名単語)が2つも飛び出したのでメモ。
・黄色い味
⇒淡麗派の人が言うところの熟成系のこと。彼ら彼女らは熟成に関して敏感なので、ちょっとでもヒネや熟成感があると、「これ、ちょっと黄色い…」って言うわけです。
そして黄色い系の俺はそのうち「このイエローがッ!」って呼ばれる日が来るんだと思います。いや〜、楽しみですネ!
・さずかり古酒
⇒意図的に造った古酒でなくて、ほっといたら偶然出来ちゃった系の古酒のこと。
元々それらの事を俺は『できちゃった古酒』と呼んでたんだけどね。*1
これで古酒のイメージアップは確実ですな!ハハハ!
"ホーリー酒"とか"デス酒(ダーク)"って単語は、仲間内にだけだけどそこそこ流行って定着したので、これらについても併せ頑張って流布して行きたいと思う所存にございます。ありがとうございます。
おわり。
- 菊姫 淳
飲み会始まる前に酒屋に行ったらちょっと値下げしてたので購入した。
普通酒なのに定価が2500円するという、わがままボディなヤツですな。
壁がいまひとつ綺麗じゃないけど、いまは掃除したから綺麗だぞ。
*1:『できちゃった古酒』の逆は『造った古酒』と呼んでる