あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

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活性炭で酒を濾過するとどうなるのかやってみた

『活性炭で酒を濾過するとどうなるのかやってみた』とタイトルにある通り炭濾過実験でございます。
まぁ結果なんてのは現状市販されているものが答えだから想像はつくんですけども。
でも視覚的に動的に見たいし、現品との違いを知りたいじゃないですか!なのでわかりやすく色のついている熟成古酒と言われる酒での実験をメインにやってみました。

 

まずは活性炭でございます。
活性炭についてはBRITAのポット型浄水器のカートリッジに入っていたやつです。
これね。

そのカードリッジの中身を取り出します。
これまで浄水として使っていたので、これをまずは乾燥させる。

そのまま使ってもいいっちゃいいけど水分含んでいると酒が薄まっちゃうからな。
だいたい2日くらい天日干しして水分完全に飛ばしました。

乾いた砂のようにサラサラですね。

それを茶こしの使い捨てフィルタに詰めていきます。

こんな感じですかね~。

1つで全部入るかと思ったけど無理っすな。

詰め終わりました。

2つできました。
これは2パターンテストできますね。

さて、濾過する準備です。

小瓶と漏斗を用意

そして酒は色と味がわかりやすいやつ、ということで始禄の古酒を用意。

この酒は色も酸も甘みも熟みも香りも強いのでわかりやすくて良いですね。

念の為、小瓶の転送防止に1合お猪口に噛ませる。

よしセット完了!

それでは濾過開始!
上からチョロチョロと少しずつ酒を注ぐ。

少しずつ時間かけてチョロチョロと

一回目の濾過終わり

ん~、熟成色は薄くなってるけど、なんか炭で黒っぽいな。
これは沈殿するんかな?
もっかい濾過しよう。
で、結局2回やったけど炭でうっすら黒っぽい感じに。

めんどくせーな、ドブ漬けするか(ドボン!

これで数時間置いておきました。
最初からこれで良かったのでは疑惑w
そしたら炭粉落ちなかったのでは?

 

で、数時間置いといた炭濾過&炭漬け酒をもう一回ろ過して終了。

左が濾過酒、右はそのままの酒である。

アップしとこう。

おそらく活性炭の微細な粉が混じってしまった故と思われるが、左の濾過酒はちょっと黒っぽいものの、元の酒(右)に比べると茶色い色はかなり抜けている。

それをお猪口に入れてみる。

お猪口にいれると濾過酒の黒っぽさは気にならんくなるね。
そしてかなり色が抜けたことが分かる。

では肝心の味はどうでしょうか?

お、甘さ以外の多くの要素が抜けてる!
熟成感みたいなのもかなり抜けたところを考えると、熟成苦手な人にはええのかもしれんな。味自体は炭濾過酒の味というか、普通酒では割とフツーにありそうな味ですな。全然飲めますね。ちょいザラッとしてるけど全然飲める。
温度上げてもフツーに飲めますね。
良い部分も悪い部分も目立つ部分がだいぶ抜けてまろやかになってるので、逆に目立つ部分が残っている方が熱燗向きにはなるのかもしれんな~?

主に抜けたように感じた要素は…
色、熟成み、酸味、渋み・エグみ
あんま抜けなかったように感じた要素は…
甘み、アルコール感
そんな感じですかね。まぁ少量の実験なので参考にはならんと思うけど。

俺は「炭濾過とアル添は相性が良い(というか味をメインにした純米は炭の味が目立ってしまうケースが多い)」と生前から謳っていたのであるが、これも炭味はしたものの全然悪くなかったですね。

この実験についてはいろんな酒でやってみたいとは思うものの、カードリッジもそんなに安くないので頻繁に行えるものではないという。所詮はアマチュアのお遊びでございます。

 

 

あとついでに活性炭パックはもうひとつあるので、今度は蒸留酒だとどうなるんやろ?と思ってやってみました。

使ったのは菊川アルコール66。消毒用を謳っているので飲用不可です。飲用不可です。原材料は原料用アルコールなので単純に薄めた醸造アルコールのことです。飲用不可です。

なぜこれを選んだのかというと…
高アルが良かったが、ウチにある高アルの蒸留酒は貴重なものばかりなのでもったいなかった、色の付いた蒸留酒が手近になかった、というだけの理由でございます。

ろ過していきます。

ちょっと黒っぽいかな?

これも面倒なのでドボンしたw

これはなんでか知らんけど黒っぽくならんかった。なんでやろか?
なんかの比重か?高アルだと粘度高くなるからそれも影響しとるんかな?わからん。

で、ちょっとペロリとしてみた。(飲用不可です)
菊川アルコール66 元状態:うまい(飲用不可です)
菊川アルコール66 炭濾過:うまい(飲用不可です)
視覚的な効果により先入観あるのでちょっと角が取れたかな?みたいな印象あったけど、あとでどっちか分からん状態でペロッとしたら特になんも変わりませんでしたね。
まぁ高アルは甘くて美味しいです。(飲用不可です)

 

他の甲類とかと比較してみた。

菊川アルコール66 炭濾過:うまい!濃い!(飲用不可です)
キンミヤ25度:うまい!が、薄い!
寶星ハイピック20度:うまい!水かな?

高濃度の後にそれ以下を舐めるとめちゃ薄く感じます。
これは40度とかだったとしても同じです。マスコットバット理論です。

以上。
この実験についてはまた気が向いたらやります。
では股。

 

【追記】
なお、この実験で使った活性炭は水洗い(?)してまた乾燥させて使い捨てフィルタに詰めてマイサンのトレシュー(くさい)に臭い消しとして突っ込んでおきました。