おはよう青森モーニング!
例によって予定は決まっていない。
今のところの選択肢は3つ。
1.当初の目的であった下北半島ツアー
2.津軽半島ツアー(行きたいところなし)
3.北海道に行ってしまうツアー
どこに行こうか調べていたんだけど、3の北海道は早々に候補から消えた。
なぜなら、行って帰ってくるだけで数日はかかるからである。
この切符は7日間有効なので北海道に行って帰ってくることはできるんだけど、俺が行きたいところに行こうとすると3~4日は使うということが判明したので断念したのだ。このきっぷを使って北海道に行くんだったら最初から飛行機で北海道(札幌か旭川か女満別あたり)に行って、函館までいって新幹線で新青森に行くみたいな使い方の方がいい。
函館スタートで他の地域に行ってもまた函館に戻らねばならぬので列車時刻とか考えるとかなりハードな制限がある。
俺が行きたいのは登別なんだけど、函館から登別に行こうとすると、まあおよそ1日かかる。そしてその翌日、登別に滞在して周囲を徘徊してそれで1日。そしてまた函館に戻るのに1日かかる。
それを考えるとあまり現実的ではない。東北の行きたい所に行けなくなっちゃうし。
というわけで下北半島か津軽半島のどちらかにする。
結局どちらにするか?
晴れたら下北半島で晴れなかったら津軽半島という決め方にした。
翌日の予報は曇り雨だったので津軽半島の確率が高かったんだけど、朝になると晴れていたので下北半島に行くことにした。
前置きは長くなったけどとりあえずスタートでございます。
新青森駅から近いオリエンタルコテージ(快活クラブ)から出発します。
ここは青森駅から程近い沖館川付近。
こういう日常の風景を見ると楽しくなってくるからcongiroさんの旅は安上がりですね!それはつまり、現地的には何の経済効果も無いということでもありますが。
青森駅~。
だれも…おりゃん…
青い森鉄道に乗って野辺地駅で降りて大湊線に乗るんですがスマホいじってたら野辺地駅を通り越してしまった!これはボーンヘッド!これは痛い!どうすればいいのか。
次の駅で戻りの便があるかどうか調べるとすぐ来るやつがあった。助かった。
戻りの電車がなかったら下北半島ツアーの滞在時間が著しく短くなってしまう。列車本数が多くないので。
この千曳駅はなぜ駅が存在してるかわからないぐらいの秘境駅で民家などは何もない。
上り下りのホームが別になる相対式ホームなんだけど、向かいのホームに行くためには県道を渡らなければならないという仕様。
千曳駅で降りると、俺と同じくこの駅で降りる若者がいた。
この若者、秘境マニアという感じでもないし…
ははぁ…おそらく彼も俺と同じく乗り過ごしてしまった組だな?
と思ったらまさしくその通りで、2人してバツが悪そうに駅舎で佇んでおりました。
千曳駅は一日の平均乗降数が2人というのだから俺らで達成してしまったw
ややもすると戻りの列車が来た。
野辺地駅で大湊線に乗り換え。
さっきの若者も同じ列車の乗ったw
大湊線は終点の大湊まで行くのが良さそうなんだけど、ローカルのレンタカー屋が終点2つ前の赤川駅にあるらしいので予約してそこで降りた。
車に乗り込んでいざ出発。
まず最初に向かった先は下北ワイナリー。
ここは俺が信頼する友人2名からお勧めされたところである。
あの2人のオススメだからまぁハズレねぇだろ…ハズレてもいいけど。
説明を聞くとジョシュア&クレアがフルボディですよとのことだったのでそれを購入。
無濾過ワインも置いてあったけど、どうやら要冷蔵ぽいのでやめた。
日本酒だったら要冷蔵でも買っちゃうんだけどな。この扱いの差よ!
下北半島を時計回りに国道338号線を走る。
ここら辺はむつ市脇野沢あたり。
ちょっとした町がある。
ローカルスーパーは見かけたら入らなければいけないという家訓があるので入って飲み物など購入。
これから九艘泊漁港まで行く。
九艘泊漁港。
ここはどんつきの集落で、これ以上先は断崖絶壁のため海沿いに進むことはできない。
なんとなくでしか分からんけど、ひょっとするとゴンドラで2人が歩いていた漁村風景はこのあたりなのかな?
とてものどかなところでした。
一旦、脇野沢に戻って、これから映画ゴンドラの聖地である仏ヶ浦に向かう。
ところで下北半島はレンタカーがないとお話にならないところで、大湊駅近郊はバスがあるんだけど、そこから先は公共交通機関がないので自分で運転していくしかない。
仏ヶ浦あたりは道がかなりハードなので、免許取りたての人とかにはかなり厳しいかもしれない。交通量は多くないものの予定よりも全然時間が足りない。道がハードで思ったより進まない。
とにもかくにも仏ヶ浦に到着。
ここら辺、佐井村はゴンドラの撮影が広範囲で行われたところである。
そして今から向かう仏ヶ浦は、劇中後半の印象的なシーンである巨岩の多いところである。
しかしこの下りがキツい。下りでキツいということは登りはもっとキツいということだ。
時間を有効に使うためにダッシュで降る。
やっとのことで海岸へ。
やってきましたゴンドラの聖地。
実際どこで撮影されたのか全くわからないが、とにかくそれっぽい。
しばし仏ヶ浦の風景をどうぞ。
映画で観たような光景はあるが、どこら辺をあの二人は歩いていたんだろうか?この辺だろうか?潮の流れめちゃ早いしかなり危険な感じする。
二人がロウソクをつけた洞窟はどこかな?全くわからない。
ちょうどこの時たまたまゴンドラの監督(伊藤智生監督)から連絡があった。
代官山で映画が公開されるという連絡だった。何というタイムリーさw
「あの洞窟あった?」と聞かれたので、「全くわかりませんでした」と答えました。
それよりも流れ着いた人の営みがリアルを感じさせていた。とにかくゴミの漂着がすごいです(一部エリアだけね)。
とにかく何らかの感動を持って仏ヶ浦をフィニッシュ。
帰りもダッシュで上がろうとしたけど、俺のハートがブレイクしたので無理でした。南無~。
ここから佐井村の町っぽいところに行ってみるよ。
福浦漁港というところは町っぽいのでそちらへ。
途中よさげなドライブインがあったのだけど全く開いてなかった。
まともな食事がしたいな~。よくよく考えると、今日は朝飯食ってないんよね。
福浦漁港に到着。
俺の予想とは違ってかなり近代的なところでした。
先ほど通った脇野沢あたりもそんな寂れた感じでもなかったし。
まぁあの映画から30年以上経ってるし同じまちなみが残っているというほうが無理なのだ。俺みたいな旅行者は、どうしても『古き良き』みたいのを求めちゃうけど、住人からすれば少しでも新しいほうが良いに決まっている。それこそが良い生活ってもんだ。
しかし来れてよかった。
俺にとっては聖地巡礼はお焚き上げみたいな効果があった。
これにて俺のゴンドラ聖地ツアーは終了となります。
~つづく~