あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

第3だか第4だかのビールもどきを飲みながら、アルコール飲料の未来をテキトーに考える

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コンビニとかスーパー行ったら新しい商品は割と手に取るんだけど、第3だか第4だかのビールが出来が良かったので最近かなり飲むようになった。
アサヒ ザ・リッチは初めて飲んだとき「えっ、ドライより美味くね?」と思ったのもあってかなり良く感じる。毎回「ドライよりうめぇ~」思いながら飲んでるw
イオン系のバーリアルは、西友などの大型スーパー独自の過去作にひどい目にあってきたので「どうせスーパー系列のアレでしょ?」って思ってたけど、飲んでみてビックリ。「もうこれで良くないか?」ってなった。

ところで、第3のビールとか第4のビールって定義知ってますか?
つーか第2って何?ってのを俺が知らんかったので調べた。

nlab.itmedia.co.jp

「第3のビール」ってそもそも何? 第2のビールもあるの? - ねとらぼ

business-textbooks.com

「ビール」「発泡酒」「第三のビール」「第四のビール」の意味と違い – 社会人の教科書

ja.wikipedia.org

第三のビール - Wikipedia

なるほどなるほど…
ほとんどの人は『第3のビール』という言葉は知ってるものの、”第2”も”第4”も知らんし、”第3”は言葉として認識しているだけなのではなかろうか?まさしく俺がそうだし、俺が人類代表だから間違いなくそうだろう。
”第○ビール”とか缶に書いてあるわけじゃないし、人に伝えようにも共通の常識じゃないから難しいよね~。というわけで超簡単にまとめた↓

 

【超わかりやすいまとめ】
※@の後ろは缶の表記

  • 第1@ビール/生ビール:麦芽比率50%以上、副原料の重量合計が使用麦芽の重量の5%内
  • 第2@発泡酒:麦芽比率50%未満、また比率50%以上でもビールに使える原料以外を使用したもの
  • 第3@その他の醸造酒(発泡性):原料に麦、麦芽を使わないもの(使用率0%)
  • 第4@リキュール(発泡性):発泡酒(第2)に別アルコール(スピリッツ等)添加したもの

広義の解釈だと第4もひっくるめて第3なんだけど、区別の意味で第4と言う向きもあるよ~、っつーことですね。
ちなみにビール(第1)そのものの定義は日本と海外で違うが、上に挙げたのは日本での定義と思って。

この第2以降のビールもどきについてちょっと話をするとー。
こういうのってお上の気まぐれ(酒税法)によって、メーカーは苦肉の策として生みだしたもんなんだよね。その気まぐれがなかったら生まれ得ないものだったわけです。で、お上が「酒税たくさん欲しいですぅ~!」って、あの手この手の規制するもんだから、各ビールメーカーは躍起になって『怒りの第nビール造り』するわけですな。いたちごっこと言えばいたちごっこだけど、企業努力を亡き者にすべく規制規制するもんだからメーカーも流石にブチギレでございまして。
それによって生まれた第2あたりは劣化代用品みたいな感じで「正直どうなん?」だったんだけど、改良に改良を重ね進化をしまくった現在、いよいよ完成の域に入ってきた感じあるんよね。

特に俺が気に入ってるアサヒ ザ・リッチとイオン系のバーリアル。これらはある意味ビールにもなし得なかった、ゆるい「もうこれでよくね?」感が存在しとるんですよ。
ビールって「飲むぞ~!」が主体だったし強い解放力をもってたけど、第4はそういった強さよりもゆるさ、弛緩的なとりあえず力を持ってるんですよね。
その結果、「もうこれでよくね?」になっちゃった感あるな~、と。安いし、スーパーもこっち側推してるし。

で、これが定着しちゃったらどうなるかって言うと、本格的なものに見向きする人減るからビール(第1)の消費量が減るってことですよ。
それは謂わば『国の施策によって本来の種が駆逐される』ということでもあり、言い方変えると『結果的に独自の文化創生になってしまった』ということでもありますね。
テキーラやシャンパンみたいなブランド確立のための定義じゃなく、できちゃった定義です。結果的に、というところが日本らしさです。

で、まぁ、congiroさんはハイパーおおらかなので、できちゃった系好きなんですよ。だって本来なら生まれ得なかったものですよ?神の悪戯もといお上のいたずらで結果的に生まれちゃったものが主流になって他国とは違う文化が形成されるんですよ?笑えませんか?世界とは同じ土俵で戦わないことを余儀なくされるんですよ?

でもね~、これは偶然の産物ではあるけど、ある意味必然とも思えるっちゃ思えるのよね~。
本格的なビール、本格的な日本酒、本格的な焼酎、本格的な〇〇(ここで言う本格には良し悪しの意味はない)、それらはやはり人々に余裕があってこそ、もしくは選択肢が少ない時分に嗜まれるものだと思うんですよね。
余裕が削られるor選択肢が増えると、人は本格的なものに嗜好性を見出しにくくなるんですよね。ただでさえ色々疲弊して余裕ある人減っとるのに、理解するのに心身のリソースを消費する情報量の多い本格的なものって選ばれにくくなるんですよ。
RTDの台頭なんか思いっきりそうだしな(どれだけ分かりやすく、手軽で、即酔えるか、に主眼においてる)。

日本酒の話でいうと、「ガチに美味しい日本酒を広めるぞ~!」って言ってる限りは日本酒は本格の道を歩むだけであり、それはリソースのある層の遊戯になるわけで。高く売るためのハイブランド化は進む可能性はあるけど(むしろこっち枠は今まで進んでなかったから進めなくてはいけないところではあるが)、全体的な消費量が増えることにはつながらず、更に名前だけが先行する世界になろうかなと思うところであります。たぶんメイビー。

もっと書きたかったけど終りが見えないのでやめる。