昨日の続きと思ってくれ。
日本酒同士のブレンドについて
「結果だけを求める場合はあまり効果的ではない(遊びではアリ)」
と書いたんすけど、これはあくまで俺個人が家でやる時の話ね。
ところで、酒造はよくブレンドをやってます。それは調整して丁度よい風味に仕上げるため。
そもそもが一般的に売られているのは調合の結果なんよね。
明示的に『荒走り/責め』などと書いてあれば別だけど(そこらへんはだいたい趣味系の尖った味が多い)、基本的には比率を考えながら風味などのバランス調整して出してくるわけですな。
まぁこういうのをブレンドと言っていいか分からんけど、広義の意味ではブレンドですな。
でもたまに以下のものを見かけるわけです。
- スペック違いのものを混ぜてるパターン
- 余った酒を普通酒に混ぜてるパターン
1は、純吟+純大吟とか、香り系の酒ちょっと混ぜてるとか、色々あるけどケースとしては少ない気がする。俺が知らんだけかもしれん。米違いとか酵母違いを混ぜてるって聞かないな~?あるんかな?
2はご褒美です!やったね!
単に普通酒として売ってるけど意図的に古酒混ぜてるやつとか、売れ残った酒を何でもかんでも混ぜて普通酒として売ってるやつとか、割とそういうのあるんよ!フツーに普通酒として造ったら絶対そういう味にならんのにそういう味のやつがあったら大体なんか混ぜてます!ご褒美です!
で、蔵は調合の結果を完成品として提供しとるわけで。
一般消費者である我々は殆どの場合、蔵が出してる調合後のものをベースにブレンドすることになるわけね。
んで、俺のやっているブレンドは「積極的には飲まない酒をブレンドして飲めるようにならんかな?」っつー消極的原因から発生しているのでかなりネガティブだし、もはや錬金術のそれに近い。
一方、イベントとかで「ブレンドして楽しみましょう!」の場合は、「パーツを組み合わせて自分だけのカスタムカーを作ろう!」みたいな感じなので、ネガティブパーツが存在しないポジティブな遊びでなんですね~。
元々の目的が違うので、手段も結果も変わるわけですな。
その前提で昨日のエントリを見て欲しい。
俺くらい酒を買っていると「積極的には飲まねーよ!」って酒が死ぬほどあったりするんで、こういう無駄な工夫をして飲んだりしているわけですよ。
どう考えても飲みたい酒だけ買って飲んでる方が健全なんだけどなw
まぁそれでも積極的には飲まない酒を買っちゃった人は、昨日のエントリをなんぞ参考にしてくれたらいいかな~?と。
しかしアレだ、俺、かなり『積極的には飲みたくない酒を飲む方法』が蓄積されてきてるな。
蛇足こそが本筋になってしまうのは俺らしくて思わず苦笑でございますね!
「お前ら…俺みたいになるなよ…」
と、しくじり先生みたいな感じで〆させていただきます。
~fin~