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関西 しぼりたて新酒 本醸造生原酒:本醸造である意味を見せてくれるサイレント良酒


福井県越前市の片山酒造が造る日本酒ですな。


これは今年の3月に福井行った時に蔵で直接買ったやつでございます。
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20150301/1425190348



旅行中にほとんど飲んじゃったのでこれだけしか残ってない。

なのでこれだけ分での評価となる。


と言いつつ、実はあまり書くことがないのだが。
なぜかというと、残りも即飲み終えてしまったから。
そして即飲み終えた理由は、ゆったりと味わうことを必要としないくらいシンプルに美味かったから。


うーん、これはですね。目新しさがあるわけでもないんだけど、凄くバランス考えて丁寧に造った感じはしますな。素直にうまい。

前エントリの新政が引き合いになっちゃうけど、こういう酒は本醸造であることにものすごく意味を感じるよ。甘さをいい感じで切るための味の補助としての存在。
酸味をそこまで立たせていないので、このアルコール感は効果的だなーと思った次第。
買ったばかりの包丁って感じで切れ味バツグンでございます。


冷やして飲むとラムネっぽさがややあってキリッとした感じがある。
常温だと甘みはもうちょっと立つんだけど、このアルコール感がスパッと切る。
そして燗もいい。
含み香として、ほんのちょっとだけバナナ・ウリ香を感じる。
苦味もでるが嫌な苦味でなく、アクセント系の苦味。
燗に関しては、あと味にかなりのヒリつきを感じるので好み別れるかも?俺は好き。
そんな感じで全温度帯でイケる万能な日常酒だった。



【追記】※追記というか、口開け時のメモが発見されたのでついでに載せとく

素直に美味いっすな、コレは。
『ふつーに美味い』という表現より一段階うまい。
『ふつーに美味い』と『すごく美味い』の中間くらいの美味さです。


飲み干したあと炭酸飲料を思わせる感じ(あえてガス感とは言わず)がありますな。
度数が高くて蒸留酒にあるヒリつき感はあるので、それは好みかもしれん。
バランスの取れた刺激が心地良いです。
鮮烈さはあるけど味が強いわけでもないし、常温でも燗でもイケるんでなかなかのモンじゃないかな。
新しい味わいとかそんなんではないですが、素直に美味い新酒やと。
少なくとも各媒体で評判な銘柄とも引けを取らないと思います。


新酒あんま好きじゃなかったけど、こういうのは良いなー。

【評価】
64/65点満点中
何かを述べるでもなく即無くなる酒ってのは、いい酒のひとつの条件だよな。
よそ行きの要素も若干持ちつつ、家飲みでかなりイケますな。


すぐ近くにある豊酒造とは対照的な酒の造り。
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20150528/1432825467
あっちが先がちょっと丸くなったHB、2Bなら、今回飲んだこれは削ったばかりのHの鉛筆といった感じかな。
これもたぶん大絶賛される酒じゃないけど、開けたら真っ先に無くなる感じで、そしてだれもその印象について語れない。「あん時に飲んだあれはなんか美味しかったよなー」って言われる感じの、これもやはりサイレント酒の類なんじゃないかな?