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若葉 特別本醸造:ヒネが生み出す柔らかな枯れ感

一昨日と昨日のエントリ読んどらんヤツは読んでからにしてくれ。

岐阜県瑞浪市の若葉株式会社が造る日本酒ですな。


これは去年末の旅行中に、なんとなく瑞浪駅で降りて散策してる時に見つけた酒でございます。
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20131222/1387675130
この旅行記の中頃な。



この酒の特徴だけど、なんか表現しようとしても難しいな…

これは確実に俺好みの酒ではあるんだけどなかなか出会えないタイプの酒。
割りかしこういうタイプの酒は存在自体が少ない気がする。
今年の4月に若乃井酒造の会ってのがあったんだけど、その若乃井酒造の酒と在り方がカブる。
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20140426/1398478959
どういうことかというと、若葉もぶっちゃけ東京向けの酒ではないです。
ですが、ものすごくいい酒です。



味は、昨日の剣菱と違って、こちらは熟成感はそんなに無いです。
だけど口開けから(俺定義の)ヒネ要素が出てる。
しかし、この酒にとってはそれが良い意味での特徴になっとります。
それが無ければ丸くて柔らかい埋もれがちなよくある佳酒扱いなんだけど、このヒネ要素が存在感を出しているなー、って。
太い酒質ではないが決して細くもない柔らかい酒質にヒネがプラスとなって、なんつーかな静かな水面に浮かぶ枯れ葉みたいな感が出てる。


温度は常温かゆるい燗が似合う感じ。
熱めの燗が冷めるとチョコレート感がやや強まるので、食中酒としてだったら燗冷ましとかしないでぬるめが良いかな。
アルコール感はそこそこあるので、柔めが好きなオッチャンとかにもウケるかもしれん。
ガッツン辛口みたいな酒ではないです。


こういうのは東京で受けることはまず無いのだけど、俺みたいなこじらせにはヒットです。
決してインパクトをもって飲ませる酒ではないです。
並べ比べるような酒ではないので銘酒系居酒屋で真価の出る酒でもないです。
家でゆるゆると飲むか、酒は一種類しかない女将さんの居る小料理屋とかでゆっくり飲みたい酒。
ただ、日々食事とともに楽しむ。
長きにわたって友になるような。
そんな酒。


たま〜に見る雑な田舎酒ではなく柔らかい造りの酒で、俺概念のヒネが許せる人にはピッタリかもしれん。
こういうのは積極的に推しても理解者増えなさそうなだけど、だからこそ俺はこういうのを積極的に推していきたい。