恐らく地元の人以外は知らないだろうな〜。
レギュラーでは豊駒という銘柄を造っとります。
スペックは本醸造か普通酒のどちらか。
どうだ、全然うまそうに見えないだろう?
だけどな、これがなかなかおもしれーんだ。
正直言えば、俺はこれをネタで買ったというか、不味さを求めて買ったんだよね。
「何だよこの名前…」って。(俺の場合、美味しさを求めない購入は結構ある)
しかし、いざ飲んでみると「アレッ?意外と悪くないぞ…。」と。
その口開け時の印象は、ちょっと出来の良い日常系普通酒って感じだった。
そして、いま二年近く経とうとしております。
するとさ、うま〜い具合に乗るのよ。熟成が。
とはいっても、ベースが濃い酒ではなくて薄甘いタイプだからなかもしれんけど、なんつーか『濃い中に薄みがある』というか、そういう変な表現になるのよ。
熟成重ねていっても重くならないから面白い存在だったりする。
福岡らしい味わい?というのか結構甘みがあってね、そこに熟成が薄紙重ねるように乗っていくのよね。糖なしの意味はわからんけど、結構甘いです。
うーん、なんだろ?何がいいんだかよく分からんけど良いよ。
それってまさに地酒・日常酒だよな〜、うんうん。
俺はこれを悪い意味ではなく、あえてオススメはしない。
人によってはさ、その土地に慣れ親しんだが故の(心の)一本みたいな存在があると思うのよね。
割とそのタイプなのではないかと。
「私はここに生まれ、そしてこれを飲み続けていた」みたいな感じがあるのよね。
そもそも地元でかつ狭い範囲でしか売ってないからね。
これはアレです。地元の人たちが飲む酒、『地の酒』、即ち地酒です。
ちなみに、熟成の方向性はチョコ系です。んで、元が甘いので薄っすら甘チョコです。
温度はね〜。15度くらいが魅力的かもしれんな〜。
現在、この段階で色は結構ついとります。
しかし、これはかなり面白い酒だね。
こういう酒に出会ったときにこそ、俺はこのブログの存在意義を感じるよ。