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もやもやシリーズ(その3):日本酒ブームとはいっても蔵は沢山潰れている

※画像と内容は無関係

特に何が言いたいわけでもないエントリだがな。


先日、山形の某温泉宿に泊まったんだけど、その地域に唯一あった蔵の様子がどうも去年と違うな〜?と思い「この蔵で造られてるんですか?」って聞いたら「今年の3月で造りを止めた」とのこと。
つまり、現在店頭には他の蔵に造ってもらった酒にこの蔵のラベルを貼ったものが出とるわけです。
「造りは一緒」とは言ってたけども、おそらく味は変わっているだろうね。


まぁそれはいいのよ。
経営が立ち行かなくなればそうなるのは当然だし、そのときの合理的判断だからね。
日本酒ファンが多くの蔵が廃業することに対し「由々しき事態」と思おうが、蔵からすれば売れないものは造り続けられないから、潰れたり自社製造でなくなるのはしょうがない。


昔は『桶買い』って言って、大手の蔵がそこらの中小に造らせたのを「自分とこの酒だよ」って言って混ぜて売ってたらしいけどさ。最近は「売れない…」とか「後継者不足!」とかで酒造りをやめてしまって、でも自分ところの名前を無くしたくはないとか、近いうちに復活させるつもり等、一時的にでも流通をストップはしたくないとかいろいろな理由で地域の大手に依頼するケースが散見されます。
そういう何らかの事情があって、造りを止めた蔵でも他の蔵に酒を造ってもらって自社ラベルを貼るわけですよ。
そんなOEM状態の酒になってる蔵は全国に結構あると思う。
去年たまたま行った備前の酒蔵もそうだった。


特に観光地の酒蔵とかではそういうの多いかもしれない。
観光地に酒蔵があるってのはちょっとした目玉になるから、おいそれと止めれないっていう状況は多々あると思うのよ。
蔵の人は止めたいと思っても、その地域の観光協会からすれば止めんでくれ!とか圧力があるかもしれんし、経営者が単純に「自分の代で途絶えさせてしまって果たして良いのだろうか?」みたいな葛藤があったり。
実際はよくわからんけども、酒ってお土産としては結構売れてる気がするのよね。
で、お土産の地酒は多くの場合、味を期待して買われているわけではなくラベルがあれば良いというか、旅の思い出要素が強くてさ。そもそも試飲とかほとんど無いし。
一切飲まない人が酒飲みの人にあげるお土産として買っていくことはよくあって、それこそ無難な選択肢の一つでもあったりするわけで。



んで、OEM酒って、その地域では大手みたいなある程度の規模のところに頼むことが多いわけよ。
安定供給できるし製品の質もある程度保障されてるからね。
そういう意味じゃ本当の意味で地酒でもなんでもないだけど、地域大手が作ったマス向け酒なら特徴は無くても無難ではあるといえるだろうね。
ていうか、客はラベルで買ってるってだけだから、実際にその地域の蔵で造っているというようなこだわり自体が不要なんだろうけど。
また、それとは別にその地域に酒蔵が無くてもオリジナルラベルだけ造ってもらって出してるところ観光地はよく見るよね。
それこそ『○○に行ってきました』シリーズのクッキーみたいな感じだよね。


(一部の)日本酒の人気が高まっているという背後には、何らかの事情で造りを止めるところがあって、でも銘柄が減らずにむしろ増えてたりするのはそういう事情もあったりしてさ。




話は変わるけど、「潰すなと言うなら飲め」というのが正しいか?ということに関しては、本来の意味において『地酒』は地元の支援なくしては成り立たないので、その地域に経営が成り立つだけの消費者が存在するか?って話になるんじゃないかと思わんでもないです。
そこを飛び越えて、違う地域の我々が飲んで支援というのが果たして正しいのか?というのはちょっと疑問ではある。というか限界がある。
先日のエントリにも書いたけど、ラーメン屋と同じ感覚で見るならば、潰れるところは潰れてもやむなし、という結論になってしまうのよね。
歴史がー伝統がー文化がーって言おうが、最終的には「(いろんな意味で)そこに人はいるのか?」って話になってしまうわけで。
ていうか、日本の人口って減ってるから、それだけで単純に考えるなら消費量も伸びるわけないし、当然のように蔵も潰れるわけですよ。



特に結論も無くつづく。