あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

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日本酒のカクテルについて思うこと

※画像と内容は無関係


ツイッターのこのつぶやきから。
https://twitter.com/nihonsyuhanaoka/status/266729931571085312

清酒のカクテルって、否定はしないけど、無理矢理感強い。なんとなく飲めるね でなく、最高に合うねでないと、意味ないでは。有名なカクテルのお酒の部分変えただけでは、スタンダードなカクテルの方が美味しいし。安易に飲ませる方法よりも、割り材としてでなく、誇れるお酒のブランディングを、望む

これは俺もそう思う。本当に思う。
しかしだ、俺がカクテルを論じる前に言っておかねばならんことは、俺はカクテルを飲まないということだ。
だから、これから言う事は的外れかもしれない。
ま、そういうことを丸ごと10000%棚に上げつつ適当に語る。


俺が日本酒カクテルに関して感じている事は一言でこれくらい。
『試飲会で日本酒飲めない人のための救済策、あるいは口直し』
試飲会に日本酒飲めない人が参加していることはそこそこ見受けられるのだけど、そういう人用に置いてあったり、もしくはずーっと日本酒だけ飲んでて口の中が日本酒日本酒になったとき用のリセット要員みたいな印象。


んで、俺もなんとなく日本酒カクテルには『ムリヤリ感』ってのは感じる。
なんでだろうか?と思ったけど、やっぱ元々カクテルベースとしての存在ではないというか、日本酒はそれ自身で完結しているからではなかろうか?と。
そういう意味ではガツン系の本格焼酎も同じかも知れんね。
カクテルベースの酒ってのはそのまま飲むにはちょっと味が無かったり単調だったりするけど、カクテルすることで輝きを増すってのが多い(と思う)。
しかし日本酒の場合、前述の理由で、何かをプラスしたとしてもせいぜいロックか加水か柑橘系ちょっと絞るか日本酒どうしのブレンド(これはマイナー)くらいしか合わない。


日本酒のカクテルが悉くハズレなのは、味わいを求めて造られてる日本酒が多いのに、そこにさらに味を加えているからではないか?と。
そういう意味では、カクテルベースとなりうる日本酒って普通酒しかないんじゃないか?と思ったりもする。
醸造アルコール分をカクテルベースと見なせばの話だけどね。
でも、わざわざ普通酒使うなら大五郎で良いと思うけど。


日本酒のカクテルはどうも「日本酒が苦手な人でもお飲みになれます」みたいなスタンスである事が多いような気がする。
ぶっちゃけ、すず音と発泡系にごりと色つきの果実風味日本酒があれば事足りてんじゃないの?って思う。
そこでダメならわざわざ飲む必要ないんじゃないの?って。
もっと言えば、そこまでして日本酒を飲む理由は無いんじゃないか?って。
まー、そんな事言ったらミもフタもねーけどよ。


カクテルって、「飲むぞー!」みたいなのじゃなくて、ワリと雰囲気のあるシーンでそれのみを楽しむってイメージが強い。
日本酒はどっちかと言えばアテなり何なりがあって、って感じで食とともに楽しむイメージが強い。
元々の立ち居地が違うのですよ。
だから、日本酒はカクテルにするよりはもっと違うことを考えた方が良いんじゃないか?と思ったりする。
例えば、福光屋の酒炭酸とかはいい考え方だなーと思った。
それ以外でも実は大手の数社がやっているような『従来の日本酒を飲むシーンとは違う概念で造られている酒』ってのは、唯一カクテルの対抗手段にもなりうるんじゃないか?って。
もちろんカクテルと戦う必要は全く無いんだけどナ!


カクテルの目的はなんだろうか?飲みやすくすることだろうか?
俺はカクテルの目的はそうなんじゃなくて、演出にあると思う。
『雰囲気を演出するツール』だと思っておるわけよ。
だから、別にカクテルは全てが飲みやすい・美味しいわけではない。
もし日本酒のカクテルが飲みやすさ(日本酒を飲めない人への救済策みたいなもの)を重視して造られるのならばカクテルにはまず勝てない。それはシーンを全く想定していないからだ。
しかし、別のやり方で演出を出来るのであればカクテルを越える事だってできると思う。
それでも無理にカクテルの方向(演出)を目指すというなら、可能性があるようにはあんま思えない。というか、日本酒を使う必要性はあんまり無いんじゃないか?
それだったら、それこそ俺の苦手なカプカプの生酒を色つきで微発砲にして作ったりするほうが方向性としては楽しいし分かりやすいのではないか?



目的はなんだ?誰にどう楽しんで欲しいのか?
日本酒のカクテルはもう少し違うところを見たほうが良いと思った所存。


まー、こんな感じの言いっ放しはアレなので、俺も適当に提案しよう。
「日本酒カクテルはナシ!」というベースで、全く違うシーンを考えてみた。

  • 日本酒とだんご
  • 日本酒とせんべい
  • 日本酒とくだもの
  • 芋焼酎とやきいも
  • 麦焼酎と麦チョコ
  • 栗焼酎とマロンパイ

こういう組み合わせを提供する店だ。
これだったら従来とは違った客層が取り込めるのではないか?
それこそ気安く大人の甘味屋みたいな感じで誰でも楽しめるんじゃないか?
日本酒も焼酎もだけど、何かを丸模倣じゃなくて、新たな提案しないと明日は無いんじゃないか?
日本酒には日本酒の戦い方があり、焼酎には焼酎の戦い方がある。
それを無視したところで決して未来は続いていかないんじゃないか?
以上。



最後にもう一度言っておく。
俺はカクテルを飲まない!ビシッ(←すごく無責任にキメ!)



おわり。


明日もこのエントリの続きだぞー!