あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

長期熟成酒研究会について

長期熟成酒研究会という団体がある。
http://www.vintagesake.gr.jp/



公式より引用

長期熟成酒研究会は、熟成古酒の製造に関する技術交流と市場の開発を目的とした、酒造会社による任意団体として昭和60年(1985年)に設立されました。
江戸期までの日本には熟成古酒を嗜む文化が存在していました。しかし、税制等の理由から、熟成古酒は明治期に突然姿を消してしまいました。その後、戦後の税制改正等により、熟成古酒は市場に徐々によみがえりつつありますが、未だに多くの方に認知された存在とまではなっていません。
長期熟成酒研究会は、熟成古酒の復興と研究に夢とロマンを託す酒造会社、酒類流通業、酒販店、飲食業など有志の集まりとして、現在も活動を続けています。

新製品がそうそう出てるわけでもないのに、こうやって定期的に情報発信をする姿勢!
「忘れられた日本酒文化の復興を目指して」と書いてありますね。
この団体が目指している地点はそこです。
ロマンです!ロマン!


そもそも俺が古酒好きになったのは、この団体が主催している『熟成古酒ルネッサンス』に行ったからなのよね。
初めは古酒が全然分からず「全部腐ってる!まずい!」って正直に思ったのだけど、半年後にスイッチが入って熟成寄りの体質になってしまった。
今ではこのイベントに出てる酒が旨くてしょうがない体質になってしまってですね。
日本酒の新たな一面(昔からあったけど)に惹かれて抜け出せなくなっとるわけですよ。


熟成古酒といったらですよ、ちゃんと作った古酒もあれば売れ残って古酒になっちゃったやつもあったりね、俺は個人的に前者を「育成」と呼んでて、後者を「事故」とか言ってます。別に意味はないんだけど。
育成に成功した古酒、失敗した古酒。事故でうまくいった古酒、やっぱり事故だった古酒。
「どういう酒がどういった古酒なるか?」ある程度の予測は付かなくもないけど、環境にも左右されるし確実な事は分からない。
そんな失敗上等の伸るか反るかの浪漫なのです。



そしてこの団体が定期的にメルマガを発行してるのだけど、それが素晴らしい。
前回はどういう酒が熟成に向くかとか書いてたし。
ビギナーにも分かるように情報を発信しとるわけですよ。
目的がハッキリしているから(「忘れられた日本酒文化の復興を目指して」)、情報もちゃんと提供しておるわけです。
長期熟成酒研究会はエライ!


それに趣味性が超高いハイパーマニアックなジャンルなのに、イベントとか結構安いんだよ。
熟成古酒ルネッサンスとかアホか!ってくらい安いからね。
主催の方が「誰でも来やすいように頑張って安くしてる」って言ってたな〜。
その努力はもうすごく感じるよ。
長期熟成酒研究会はエライ!


気になる酒は自分で放置して古酒にすることもできる。
「買ったら高い?じゃあ自分で作ってしまえ!」という発想。
何とも気の長い話だけど、俺はまさにそれをやっている。
そういう楽しみ方を俺に教えてくれたわけです。
長期熟成酒研究会はエライ!


イベント情報とか結構送られてくるし、興味ある人は是非メルマガ購読してみてはいかがでしょうか。




よ〜し、じゃあ最後に。
だれでも簡単に出来る熟成古酒の作り方を伝授。(俺が考えたわけではないけど)
スーパーで菊水ふなぐちの小さい缶酒買ってきて、冷蔵庫じゃない適当な場所において数年待ちましょう。
押入れに入れて忘れ去るのがオススメ。また野外放置の場合は、缶が腐食しないように気をつけましょう。
マジで2〜3年でいい感じになるよ!この酒は結構変化のスピードが速いのです。
これは先日行った熟成酒と肉の会で持ってきてた人が居るから実証済み。
菊水ふなぐちはそこらのスーパーでも売ってるし、気軽に出来るデ。年数は掛かるけどな!
なぁ〜に、失敗したって1缶250円くらいだから痛くも痒くもないだろ。