先日の山形旅行の瀬見温泉郷にて、蔵の人が朝市で直売りしてたやつを買ったやつですな。
合資会社佐藤酒造店って蔵の純米酒。
特筆するポイントは無いんだけど、毎日フツーに飲める普段酒。
こういうのって探すと意外と無い。
酔仙の『岩手の地酒』とかもこのタイプ。
最近こういうの好きなのよね。
特色があるわけでもないんだけど、どんな飯の邪魔もしない。
主張は無いけど、特に考えることも無くそこそこうまいってヤツ。
薄っすらとある心地よい苦味と酸味が特徴っちゃ特徴なのかもだけど、
特徴というほど目立つわけでもないし、BYごとのブレの可能性もあるし。
でも、これを飲む限りだと安定してこの味なんだろうなと思う。
誰でも安心して飲める味ですな。
正直言えば、地元の人間以外がこれを積極的に飲む必要があるとは思えない。
一般的に広く流通しているワケじゃないし、東京の人間がわざわざ取り寄せという酒ではない。
だけど、そこに旅行に行ったらぜひ飲んで欲しいし、お土産で買って欲しい。
そしてその味を気に入ったなら、その時初めて取り寄せて飲んで欲しい。
また、そこに住むことになるのであれば毎日それを飲んで欲しい。
そんな感じの酒ですな。
これって、本当の意味での「地酒」だよな。
このレベルの酒が毎日飲める地域ってのは良いモンだね。
その意味の「地酒」って、ハズレが結構多いからね。マジで。
これ以外のスペックは、大吟醸・純米吟醸・上撰(本醸造)があった。
試飲した限りだけど、アテ無しヒヤで飲んだ感じでは大吟醸は美味しかったよ。
次回行った時は旅館でチンチンに熱した本醸造すすり飲んでみたいところ。
この酒を飲むたびにまた瀬見温泉郷に行きたくなるよ。
【追記】
「此君」って、この蔵だけじゃなくて鳥取の倉吉にもあった。
山形は「このきみ」で、鳥取のは「しくん」って読むのだそうだ。
紛らわしいので、タイトルを「このきみ」メインに変更したよ。
【2012/01/25追記】
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20120125/1327451823