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日本酒がなぜ売れない?シリーズその3:日本酒蔵の問題


※写真と本文は関係無くはないぞ!


「日本酒がなぜ売れない?日本酒から離れ、離れた人が戻ってこないシリーズ」その3



日本酒蔵の問題


日本酒ってね、造ってる人と飲んでる人の感覚が違いすぎるのよ。
まぁ、日本酒に限ったことではなく、コンピュータの世界が正にそうなんだが。
技術者は、「より良いものを!」とか思ってこだわりを見せようとするけど、
消費者は「もっと分かりやすいモンがイイや!」って思ってるからね。



日本酒ってなぁ、蔵単位「個」で見りゃ凄いが、全体で見るとたいした事ない。
各蔵同士の共通理念っていうかなんつーか、連携が取れてなさ過ぎる。
これは蔵の問題というよりももっと上の組織の問題だけど。



多くの蔵が、良いもの物を作れば売れるとか思ってるのかもしんない。
でもな、んなわきゃねーだろ!
「良い物を造れば結果は後からついてくる」
この考え方は大事だけど、これに固執するのはあまり感心できん。
「いま下火なのは良いものが作れていないからだ」と思っていたら大間違い。
良い物は既に造られている。


ただ、売り方を知らないだけだ。


今はせいぜい震災特需で儲かってるところがあるくらいなもんだろ。
それが終わったらどうすんだよ。今後の展望も考えないで、
自分の蔵だけ良いもん出しときゃいいや!じゃ、衰退するのは目に見えてるぜ。


そういうムーブメントは実力ではないからな!
一過的なブームやムーブメントはただの祭りであって実力ではない。
そこの履き違えをすると痛い目を見るよ。



あー、また話し変わるけど、これは超個人的意見だけど、
蔵で思うことって言えば、蔵開きとか見学可能な蔵に遊びに行ったりしてさ、
当然試飲させてもらうんだけど、試飲させて貰ったヤツが「好みじゃない」とか「まずい」とか
だった場合、俺は正直に言うんだけど、正直に言うとムッとする人いるよね。
何でもかんでも「美味い!」って言って飲まなきゃいかんのかい?
美味くなくても美味いって言ったんじゃその蔵にプラスってないんじゃないの?
それに、「その時のその酒が美味くなかった・好みではなかった」と言ってるだけで、
別に蔵を非難してる訳じゃないんだし。
「一生懸命造ったものは全て認められて然るべし」この発想は、
「一生懸命頑張りさえすれば中身を問わない」事にも繋がるので、
俺はあまり感心しない。
むしろ、「頑張ってないけど良いものが出来た」の方が効率が良い。
っていうか、俺にとっては頑張り部分はどうでも良くて、
中味が美味いかどうかだけだと思っている。
でも実際そうだろ?イチ消費者が「これはうまい!」って思っても、
「これは頑張ってる!」「これは努力してる!」とか言わないだろ?




蔵はどっちかと言えば、職人が多く居るところで、
売り方を知らない人が多くてもしょうがないとは思う。
なので、蔵に対する苦言って実はあまりない。


次回が本番だ。
日本酒業界のトップら辺に構造的欠陥があることを俺の浅はかな知識で書いていきたい。


『蔵に対する気持ち』と『業界(組合?)に対する気持ち』は違うのだが、
共通というかある程度連動しているので、セットで見てもらえば良いかと。