あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

酒と旅と散歩とか日々の記録ブログです

「何を買ったらいいの?」にどう答えるか

※画像と内容は無関係

「なにを買ったらいいの?」
俺は酒をそんなに飲まない人のこの質問について答えを出すことができないでいる。
いまの日本酒は「なにを買ったらいいの?」に対して明確な答えを出せているであろうか?


『どの蔵のなんという銘柄をどこで買う?』
そして最終的に選んだ酒、それがその人にとって当たりである確率がどれくらいあると思う?
これについて答えとまではいわんまでも、ザックリとした道筋は出してあげてもいいんではないか?
普及を考えるもっとやらにゃいかんことってたくさんあると思うのよ。


たとえば、日本酒造協会なんかは全ての酒蔵の簡単な情報をマップとともに出して「この蔵でまず買うべきはこれ!」と、3つくらい挙げてもいい。
誰かが何処かで酒を買うとき迷いに迷った結果、選べずに終わったなんて寂しいことを避けるためだ。
また、公式ホームページのある蔵は全てそれをやってもいい。
「まずはこれを飲んでみてください!」って、それをするだけでも効果がある。


俺は日本酒に限らんのだけど、「どれがオススメですか?」ってよく聞く。
ここでの間違った回答は「どれもオススメです!」だ。
そして最もダメなのはその質問を揶揄する発言を提供者自らSNSとかで発信しちゃうことだな。
意外と人は見ているし、それは伝わったりするからな。
そんな気難しい世界に喜んで飛び込むやつもそうおるまいよ。
まぁ、店からすりゃ自信持って出してるものは全部オススメなんだろう。そりゃ分かる。
でもそんな答え聞きたくないんだよ。
その中でも飲む順序があったりする商品とか季節が関係してくる商品とかその時のタイミングで輝かしい何かがある商品ってあるじゃん。
そういうのが初めての場合分からんから「オススメなに?」って聞いとるわけよ。


だから相手の素性なんか分からんでもいいから1〜3つばかしは答えを出していいと思うぜ?
「まずはこれを飲んでくれ!」ってあるだろ?
正しい答えなんか出す必要はないのよ。そんなの分かりっこないんだし。
だから、その分野に明るくない人に対しては道筋をどうにか提案してみたらどうだ?
それに親切にされたら「また買おう!」って気にもなるじゃない。
「これが凄いんですけど、これを飲んでから買うともっと凄さが分かりますよ!」とか「どれもオススメなんですけど、今の季節だったらこれなんかイイですね!」とか「食事のシーンに合わせて変わりますが、コレなんか日常的な食事にバッチリですよ!」とか「特別な日にこんなお酒はいかがでしょうか?」とかだよ。


というわけで、提供者と積極層の人たちには『日本酒の普及を願うならば』そういうとこから楽しみを提案したらいいんじゃない?って思うわけですよ。


以上。




【追記&蛇足】
その点、獺祭は何も説明せずに答えを出せているのですごいよな。
全てのスペックを純米大吟醸とすることで、一番安いものにすらプレミアム感を与えることに成功した。
分からん人でも一番安いのを買っておけばOKって状態作っちゃったからな。
いやもちろん、他のところもそうしろってわけじゃないよ。
だからまぁ、俺は誰かに聞かれた時にめんどくさいのもあって「獺祭いいよ!」って答えることが多いんですけどね。
俺自身は何年も飲んでないですが。
「冒頭で『答えを出すことができないでいる。』とか書いたくせに日本酒の普及願いながら出した答えが獺祭かよ!」って言われたら、「あっ、はい」としか言えませんすいません。(反省の色ゼロ)