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日本酒の未来(その1):日本酒のイノベーションは欧米・アジアでおこる

俺がいつも酔っ払ったときに喋っていることなんですが、日本酒のイノベーションは日本でなく海外でおこると思ってます。


その前にイノベーションとは何か?ってトコから考えにゃイカンですけどね。
俺が考えるイノベーションって、新しい味が出てくるとかそんな瑣末な話ではないです。
極端に分かりやすく言えば、ゲイツやジョブスが起こしたような革命的・革新的なものですよ。
それは一商品がどうとかではなくて、新たな雇用が創生されたり、文化を巻き込むような話です。
とは言ってもアルコール飲料ですので、そんな大きなレベルのうねりはないでしょうけど。
でも、それでもそれなりの大きな市場は出来るんじゃないかなと俺は考えております。
そしてそれがどんな形になって、どれがスタンダードになるのか?それが見てみたい。
その楽しみを多く享受できるのがそこに興味を持っている者です。つまり消費者ですね。
でも、一番享受できるのはそこに関わっている者です。造り手や売り手などの提供側。
しかし、ここいら提供側は淘汰も含まれるので、単純に楽しみだけを享受ってんじゃなくて全部享受しちゃうんだけどね。



ま、ま、それは置いといてですよ。
日本酒のイノベーションです。


俺の考える日本酒のイノベーション、これはおそらく欧米orアジア(中国・台湾・韓国)で起こって、そして日本はその流れに巻き込まれます。
恐らくITやゲームと同じ状態になるでしょう。
『(かつて)世界一(だった)』という誇りと、今よりさらに隙間産業化した日本酒製造だけが残るって状況になるんではないか…と思います。


理由はどこにあるでしょうか?
それはいろいろあります。
その理由は、慢心とか糞みたいな空気とか法規制とか…って、理由は一つじゃなくて複合要因あるのでどれがどうなんだって話ですけど。
ダメになる理由については今後のエントリに振るとして、今回は海外でイノベーションが起こる理由を考えてみましょう。


いま、ときたま報道されてますけど、海外で日本酒がブームらしいです。
たぶんそれは一部の話で別にブームではないと思います。
しかし、ブームがおこる条件が整いつつあります。
TPPとかで日本酒にかかる税金が撤廃とかされた日には、海外で広まる可能性があります。
今現在はたぶんセレブのお遊び程度と思ってるんだけどね。


それに先立って、既に日本酒に魅入られた外国人が現地で日本酒を造っています。
2014-03-03のエントリで取り上げてますけど
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20140303/1393858193
いまテキサスで日本酒造っている現地の方がおられるらしいです。
その方曰く「大胆でパワーのある酒にしたい。これはテキサス州の酒であり、そうなるにふさわしい方法で造られている」とのこと。
俺は今までも、海外でイノベーションはおこると言ってたけど、このような発言を聞くにつれ、疑念が確信に変わってきておってですね。


素地が無いところに方向性を自ら打ち出して行動をする者がいる。
そしてそれを支援・支持する者が居て、それを支援するシステムが存在している。
そして日本と違い、酒造免許がなくても酒を自家醸造できる国は多く、故にチャンスも多い。
それがイノベーションが起きる大きな理由です。


日本の製品は日本酒に限らず売れそうな商品を考えることメインに考えています。
これは悪いことではないですが、同じ方面に収斂していく&複雑化するという側面がございます。
海外で多く見られるフロンティアは、自分らの造ったものに振り向かせるようなアピール、そして行動はよりシンプルを心がけるという感じです。
日本国内ではシステム的にも複雑化している日本酒、素地として難しいと言わざるを得ません。


これから欧米・アジア諸国で生み出される日本酒は、日本にすでにあるような味かもしれない。
でも彼らは自信を持って「自分たちの生み出した味だ!」と言うでしょう。
日本に蔓延している糞みたいな『空気を読む』という風潮が皆無or少ない文化圏ってのも十分イノベーションがおこせる要因となっておるんじゃないでしょうかね。
そしてそこに『海外独自のシステム』が組み込まれた時、日本では起こり得ないイノベーションがおこるんじゃねーかなー?と思います。
そしたらきっと日本の日本酒は海外の在り方に巻き込まれてしまうでしょう。


とりあえず、本日はこのへんで。


つづく。