※画像と内容は無関係
最近というわけでもないけど、日本酒でもマリアージュって単語を見かけることがある。
ハテ、ではマリアージュとはどんなことなんやろか?
フランス語で「結婚」。ワイン用語では料理とワインとの組み合わせ、またその相性。互いに香りや味を高め合う組み合わせに「すばらしいマリアージュ」などという。
ま、俺やお前らが思っている通りの内容だな。
俺はこの言葉はあまり使わない。別に言葉が嫌いだからではない。
単純な調和の場合は『合う』って言ってるけど、稀にそれ以上になることがあってそういう時に日本語で端的に表現する言葉が無いのでマリアージュを使うことにしとるわけです。
そしてそれは稀というか、ほぼ無いくらいの確率で、結局は使う状況が見当たらんからというだけで。というより、日本酒にはその概念がほぼ無いんじゃないのか?と思っていたりする。
と言いつつも、このブログ内では何回か意図的に使っているがな。
俺がマリアージュを意図的に使ったのはここだな。
http://d.hatena.ne.jp/congiro/20140214/1392363785
このときは、口中調味&余韻で試していた。
それぞれの状態で酒を飲むことで味の変化があるのかどうかを見ていた。
相乗効果による芳しい結果は一つしか無かったのだけど、一つは明らかに変化した。
お互いの特徴が良い方に増幅した。むしろコンプレックスがチャームポイントに化けた。
今までにはこういう事が無かったので、不思議な体験だった。
うーん、わかりづらい。
俺定義はこういうことにしよう。
『+』+『+』=『+++』以上→調和
『−or+』+『−』=『++』以上→マリアージュ
これで分かっていただけるか?
『美味しい』+『美味しい』=『超超美味しい』以上
ではなくて
『う〜ん…or美味しい』+『う〜ん…』=『超美味しい』以上
ってことだ。
化学変化って言い方でも良いんだけど、なんか飲食物に使う言葉でもないような感じがしててね。
結婚を機にクズみたいな人間が素晴らしい人格者になったような感じですかね?
というわけで、独身を貫いているクズのような人格のお前らは、とりあえず俺を目標に生きろと。
いいか!俺を目標に生きるんだ!
話を戻そう。
ちょっとここでトゥイッターランド(流行)で見かけた興味深いつぶやきを抜粋させていただきます。
数多くて恐縮ですけども。
ここでのキーワードはこれだ
最近ずっと「マリアージュ」という言葉の意味を探っていて、Webだとよく「口中調味」「三角食べ」という単語に行き当たる。これらは全て近しい概念のようなんだけど、その解釈と評価が結構分かれるのが興味深い。
2014-05-12 01:32:47 via web
「マリアージュ」と「口中調味」が時々「イコール」で結びついていて、「日本人はマリアージュを自然とできている」みたいな言い分すらある。うーん、そうなんだろか?
2014-05-12 01:44:04 via web
この議論、かなりおもしろい。URL 「1」の物言いに一理あるな、と思うし、「64」のコメントもゴキゲンだけど、「156」のコメントがバランス的には的を射ている気がする。
2014-05-12 01:39:20 via web
このブログの言い分、「三角食べ」の対極で“悪いこと”とされる、「ばっかり食べ」を一部推奨していて、その根拠がなかなかにおもしろい。食と健康に関心があれば、無視できないところかも。URL
2014-05-12 01:42:27 via web
おかずとご飯を一緒に口に入れる、というのは「本来は」下品、らしい。確かにおかずを口に入れて、それを飲み込む前にご飯を頬張るということは、ご飯を口に入れる時に、無惨な口の中を人目にさらす可能性がある。でも実際、旨いのよね。おかずを飲み込んだ余韻で食べるご飯は、なんだか物足りない。
2014-05-12 01:37:27 via web
今にしてわかる、というか自身の解釈では、「菓子の甘さの余韻から始まり、茶の渋さの中に見出せる甘さに至るまでの、舌の上での時間経過と共に楽しめる味わい」こそが、茶の旨さなのかな、と。裏返すと、茶そのものを「旨い」と思える舌が無い内は、菓子に甘えないと茶を飲めない、ということかと。
2014-05-12 01:30:28 via web
米だと、おかずと一緒に口の中に放り込むことが気持ちいいけど、茶道で菓子と茶を同時に、ということはない。これは「作法」という縛りがあればこそ。正直、自分が茶道を始めたばかりの頃は、なんで菓子と茶を交互に楽しめないのか疑問だった。菓子の甘さで茶の渋さを和らげるんじゃないのか、と。
2014-05-12 01:27:38 via web
「本来は」「余韻で」というのがポイントだと思う。
2014-05-12 01:26:23 via web
- 口中調味としての飲み
- 流し込みとしての飲み
- 余韻としての飲み
ところで、マリアージュって単語を積極的に使っているトコで出てくる日本酒って、俺が飲んでるような日本酒じゃなくて結構な割合で味も香りも強いタイプですよ。
そうすると、口中調味でもなさそうだし、流し込みでもなさそうなのよね。
余韻としての飲みなのだろうか?
ワインと近い効果を狙ってやっているのだろうか?
ワインを飲まない俺には全くわからんけども。
しかしよ、ワイン界で俺が言うところのマリアージュが頻繁に行われているとも思えんわけよ。
ひょっとすると、ワインも相乗効果での味や香りの増幅ではなく、単に合うって意味で言っているかもしれない。
ただ、それを表現する言葉がマリアージュしかないとか?知らんけども。
それとも味の強いものをワインで洗い流しているだけという、寿司でいうガリみたいなもんだったりして。
いやもう全く分からんで適当に言っとりますけどもね。
ところで、俺は事あるごとに「香り系の日本酒はメシとは合わない!」と言っておったりするのですが、香り系の強い酒を飲んどる人はそもそもメシと合わせて飲んでいないのかもしれない。
酒飲めない人が焼き鳥とかモツ煮食いながらコーラ飲んだりファンタ飲んだりとかやってても別におかしくはないし、それに対して俺は何かを思ったことも無い。
そう考えれば、どんなにホーリー系の確実にメシに合わない酒を飲んでたって問題は無いのよね。そうすると俺が殊更言うことには何の意味も無いわけでただのめんどくさいオッサンcongiro夜露死苦!みたいな。
つーか、まぁ、酒を無理にメシに合わせる必要も無いっちゃ無いよね〜と。
だとしたら、マリアージュとはなんやろ?とも思うわけさ。
そもそもね、よく考えたら、『○○と合う』だなんて飲み方食べ方、今までやってきてないのよ。
せいぜい小学生の時にオレンジジュースと牛乳同時に飲んで「ヨーグルトみたいでウメェ!」って言ってたくらいのもんでよ。
そうすると俺自身『マリアージュ』という感覚はほとんど持ち合わせていない。
それなのに日本酒を飲み始めてからというもの、「○○と合う!」みたいな言い方をするようになってしまったワケですよ。困ったもんですね。
なんつーかな、色んな意味を包括しての『マリアージュ』って単語の使い方では、塩辛+日本酒ってのが最もマリアージュ例としてしっくりくる。
塩分高くクセも強い魚介類珍味と昔ながらの辛口な日本酒の組み合わせだな。
悪い特徴は消し去って味は増幅させて、ちょっとしか食べれないようなモンを沢山食べたいという気にさせる。
ま、俺は塩辛とか塩うにとかカラスミとかコノワタとか、酒飲みの好む珍味はオール苦手なのでなんとも言えんのだけど。
そもそも俺は『酒も飲む大飯喰らい』であって『酒飲み』ではないから、そこら辺ちょっと感覚が分からんけども。
つーか、塩辛でマリアージュってすげー似あわねー言葉だよな。だからこれはナシだな。
どうしよう、結論も何も無いんですけど。
無理やり〆るか。
『○○と合う』程度ではなくて明確な意図を持って組み合わせの妙を考えた結果、それが一個では意味をなさないパズルのピースがきっちりハマって絵が完成されればマリアージュって言ってもエエんでしょうな。
そうするとなかなか無いのも事実でございますが、とはいえ無きゃいけないものでもないよね。
日本酒ってだいたい何にでも合うからな、そもそもがマリアージュとかいう概念が無いのかもしれん。
えーっと、ということでこの件については特に別にオチは無いから。
マリアージュについての頭の整理をしたってだけで。
定義がそもそも分からんし、結局は全く分からんっちゅーことですわ。
つーかアレやね、フォーマルないでたちでの豪華な立食パーチーなどで近くにお美しいご婦人などが居らっしゃった時にここぞって場面で「このオマールエビのポワレと、この15年の赤とのマリアージュがたまらない!(キマった!てか、ポワレって何?)」ってしたり顔でキメて「そうですわね!最高のマリアージュですわ!(ステキ!年収高そう!てか、ポワレって何?)」って互いに探りを入れあってる状況でこのようにマリアージュって単語使用すんのが一番しっくり来ますね。
男相手だったら絶対に使わない単語、堂々の第1位(トップタイ)でございます。
おわり。