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中乗さん 佳撰(普通酒):よく分からない名称から繰り出される日常向け高ポテンシャル普通酒


長野県木曽郡木曽福島の中善酒造店が造る日本酒っすな。


ちなみに『なかのりさん』って読みます。

全く売れる気がしないこの銘柄とラベルだけど、逆にもうこれでいい気がする。
どうせこのスペックは地元以外じゃ卸してないし。


これは去年の長野の日本酒メッセで極一部の話題をかっさらった蔵ですね。
去年のエントリ→ http://d.hatena.ne.jp/congiro/20130515/1368577965


先日、同じく長野県伊那市の井の頭(普通酒)を取り上げたけど、同じ県で割りと近所(30kmくらい)の普通酒はどないなもんでしょかね?



…うん、これも口開け直後は苦味があるんで、開栓後数日が良いみたいですな。


井の頭と同じく吟醸香を感じる普通酒で、低スペックでこれだけできたら凄いんじゃないかと思うね。味はやっぱ先日の井の頭の印象と近くなるけど、吟醸酒を日常寄りに薄くした感じの味わいですな。
温度はあんまり上げない方が香りが分かっていいかも。
常温から40数度って感じでしょうな。


アルコール感とモッタリな甘さだけが普通酒と思っている層からすると、地元密着で地元にしか卸してないこういう普通酒に出会える機会は勿論無いわけで。
だけど、この辺に住んでてこれを普通に飲んでいる層からしたら、普通酒が揶揄される現状って「?」みたいな感じになるんじゃなかろうか?


安くてそこそこうまいをキッチリ体現しとると思いますよ。
そんな佳酒でございます。



【2014/04/02追記】
これ、思いっきり温度上げてもいい。
吟醸系の普通酒だから向かないかと思ってたんだけどそうでもなかった。
温度高めにすると外側の香りは鳴りを潜めるものの、内側の香りが出てくる。
味わいが多いわけではないのだけど、シンプルな美味しさが心地良いっす。
普通酒の真骨頂である『上げれば上げるほど良い』が無いかと思ったら有りました。
素晴らしいですね。