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普通酒を極める(その5):嗜好品としての普通酒


またまたやってまいりました!
数多のこだわり日本酒派には全く用のない駄エントリ!ダエントリナーデ!
需要が無くても一人で喋る!日本酒界のファービーことcongiroでございます。モルスァ


さて本題。


本日は『日常性しか無い普通酒は嗜好品たりえるのか?』というお題。


日常性に嗜好性を持たせることが可能なのか!?
それを訥々と語っていきたい。
興味無い奴は帰れーッ!



まずは問う。
日常は嗜好たりえるか?


→たる!



お前ら誰もやらんと思うけど、黙って普通酒数年放置してみろ。
御多分にもれず、他の特定名称酒と同様に普通酒も熟成をするから。
ただし、熟成具合は一般的な純米酒に比べると全然スピード遅いけどな。


ところで俺くらいの普通酒エリート(ノーマルエリート!)ともなるとな、敢えて糖類添加のブツを買うわけよ。
糖類添加しとるってことは、ベースに甘みが無いから足したという判断でいい。
添加されている糖類は本来の日本酒が持つ甘みとは全く性質が別物で、ひとことで言うと、もうほとんど砂糖のそれだ。
そして一般的な日本酒の熟成とは違い、糖類に引きずられる形での熟成をするものがある。


ここにある3つの普通酒を見て欲しい。
数年の放置の結果、うっすらと方向性を変えつつあるものたちだ。

  • 金冠黒松
  • 糖なし
  • 天吹辛風

金冠黒松と糖無しは、元々が微量の苦味を持っており、それがある時点から2つの方向性に別れた。
片方はコーヒー風に、片方はチョコレート風に。
日本酒を熟成することでチョコレートっぽくなる現象はよくあることで、ウチに現存する純米の古酒も幾つかはその方向性を示している。
が、そこは普通酒。あくまでもうっすらとした変化でしか無い。薄さの中に何らかの微妙な変化が見て取れる。
添加のアルコールはいわば甲類であり、なんらかの蒸留酒的な変化になったりもする。
純米の古酒を飲む場合、どうしても味が強くアテが欲しくなってしまうのだが、普通酒の場合はベースが薄いのでそうでもない。


これは糖類の入っていない糖無し。

これはカカオ感をうっすらと出しやや酸味のあるチョコレート的な、蒸留酒と日本酒のハイブリッドかのような未知の飲み物となった。
これはなんとも言えずオツなものである。うまし。


金冠黒松、これは糖類が入っている。

これはブラックコーヒーに砂糖を足したかのような、いやコーヒー飴のような変化をしている。
まさか、日本酒のアテに牛乳が合うとは思いもよらなかった。
混ぜると上品なカルアミルクであるかのような味わいでこれもまたうまし。


そして、一番面白い変化したのがこの糖類入りの天吹辛風だ。

甘くそして酸味のある蒸留酒のような味わいは果実酒的な、ラムやシェリーかのような、でも変な甘さはなくスッと消える爽やかさ。
正直言ってこれは超美味い。
日常性を微妙に残しつつも、ナイトキャップにそのままで飲めてしまう上品な酒へと変化した。



純米酒のような大きな変貌や、ある意味正しい変化は無いのだが、醸造アルコールと糖類の存在によって純米酒とはまた違った想像もつかない変化を見せるのだ。
こだわりのある日本酒派からすれば普通酒など取るに足らんモンかも知れんけど、実際にやってみると意外な発見があったりして面白いモンだったりするのよ。
まぁ、わざわざやる人もおらんと思うけどもな。



こだわりを見出すことが難しい普通酒という存在。
自分以外の何処かの誰かが飲んでいるだけと思われる日常品だって、解釈ひとつで嗜好品になるのだ!
自ら見出す楽しみは、最高級の嗜好だとcongiroさんは思うのです。



おわり。


その6につづく。