あのcongiroが、酒と旅と○○を大いに語る!ブログ!

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四万十旅情 上撰:値段考えりゃ全然アリ


高知県香美市のアリサワ酒造が造る日本酒ですな。


これ、四国で一大勢力を誇る(?)スーパーマーケットのマルナカで投げ売られてたのよね。680円くらいで。元の値段もネットだと1000円くらいなんだけど、マルナカでは通常800円台で売られてるっぽくてね。
とりあえず、パッと見た目「ハズレくさいけど本醸造規格っぽいから行っとけ!」と。


なんとなく業務用な感じのする酒だけども。

さてどんなモンでしょうかね。


んー、これは。
どうだろう、適当に飲むと業務用な感じがあるんだけど、先日の奥播磨にちょっと似ている。
あれを薄くして熟成をほぼさせてない感じというか。
この値段なのにちょっと趣味系っぽい味が漂うというか。
っていうか、この値段でよく出せるよな。
スカスカの超濾過酒と違って結構色ついてるのよね。


常温だと深くは無いけど濃くて、もったりとした渋みがありつつ。
ふ〜む、コレはひょっとすると放置でちょっと伸びる?てな印象。


40〜50度くらいの丁度良い温度で燗したらその瞬間うまい。
冷めると渋みがでたり苦味が出たりで味が崩れる。
熱めの燗をすると、その瞬間はアルコール感が強すぎてアレだが、冷めるとうまい。
しかし、冷め切ると確実にまずい。
ちょうど良い温度帯が決まってる酒なんかな?温度上げるなら45度くらいが自然な感じです。


加水して燗すると、渋味が抑えられ酸味は残ったままなので飲みやすくはなる。
これはリーズナブルさに拍車がかかるぜ!
と思いきや、燗が冷めると味が抜けて、うっすい甘みと苦味が残る。
こうするとマズイ!これはクソ系普通酒の味!ハハッ!


崩れない酒を俺は結構飲んできたんだけど、これはいわゆる崩れる酒です。
でも、全然悪くないし結構面白い。
これより高くてクソみたいな酒もたくさんあるけど、これは少なくともクソではない。
こだわり派が積極的に飲むものではないけど、こういうのを評価する人が居てもいいんじゃないですかね?
値段がこんなに安いと怪しすぎて逆に手に取る人も居ないでしょうけど、1500円くらいの価値はあるんじゃないかとは思います。


値段で考えたら全然悪くないというより、結構面白い酒なんじゃなかろうか?
絶対値的にはそんなに褒めたモンでもないけど、価格でみたら出来過ぎの酒だな。
扱いに難しいピーキーな感じの酒ではあるけども、工夫があればそこそこ輝くよ。