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菊正宗 純米酒 生もと辛口:菊正宗の考えが良く出ている毎日飲める一本


兵庫県は神戸市東灘の菊正宗酒造が造る日本酒ですな。
菊正宗は有名なので、知らん人はあんまり居ないでしょう。


で、そこの純米酒ですよ。
なんか勝手に本醸造普通酒だけの蔵と思っていたけど、純米酒もある。

精米歩合73%




いろいろ書いてある。


味は…。
うん、これは俺は素直に旨いと思う。
これは口開けの瞬間で既に完成されとりますね。
これは大手の考えるバランスと勝手に解釈しますけども、これは非常に良いことですな。


これの良いところは、本醸造の菊正宗よりも生もと特有のクセが良く出ているところです。
本体そのものはそんなに味わいが強くなく、いつもの菊正宗ですけども、その本体のフラットさが生もと感を浮き立たせてるというかな?
なので、生もと好きの人は本醸造の菊正宗よりもこっち選んだ方が面白いかもしれんね。
俺はこっちの方が好きです。
普段の菊正宗が好きな人やあまり濃いのが好きでない人はこれよりも本醸造の生もと選んだ方がいいんだろうけど。
そうそう、裏に濃淡で『やや淡麗』って書いてあるけど、けっこう太いです。
重ねて言うけど、その太さは生もと部分がメインで、本体はそんなんでもないような気がする。


で、相変わらず、裏には開けたら早よ飲めって書いてあるけど、そんなこと守らんでいいです。
もっと放置した方が味わい深くなるでしょう。
常温〜50度までくらいが良い感じですな。
燗が冷めたときの酸味の増し具合も良いです。


ただ、ここまで書くと褒めちぎっておるような感じだけど、別にそうでもなく不満もある。
なんだろうかね、灘伏見特有のエグ甘みがどうにもちょっとあんまなんつーか。
濾過味というのか炭味をけっこう感じる。
んで、それがパックの底にでも溜まっているのか分からんけど、飲み終わり頃に強く感じる。
これ、無濾過バージョンとか有ればいいのに。
味わいの邪魔をしているのがこの濾過か炭か知らんけどその部分なんよね。
ま、この辺は俺が求めていないだけで、蔵の方針だからしゃーないし、それを俺が買っただけに過ぎないのだけど。


ところでこれね、定価は1,867円と公式にあったけど、俺が買った値段は1250円。
値引きされてるって知らなかったので、「すげー安いな〜」って思ったけど、よく考えたら本醸造より安いワケはなかった。
でも、もしこれが1200円台定価の酒だとしたら、他の安酒はだいたいいらんと思う。
定価通りだとU2K(2000円以下)純米酒を代表する佳酒扱いで良いと思う。


特徴はよく出ててるにも拘らず、あくまで日常を重視した毎日飲める感じになっとります。
濾過とかその辺は俺みたいなのはウダウダ言うけど、マスを考えれば今が正解だと思う。
ここらへんが菊正宗の答えなんだろうね。
ええモンじゃないかと思いますよ。


まとめるとですね、全体的に褒め基調となっておるけど、定価だとそこまで絶賛はしないのよ。
ただ、ここら辺の灘伏見系ってどこでも買えるし、場所によっては値引きが期待できるじゃん?
なので、それを含めての評価でございますよ。
ということで、どれだけ安く買えるかが勝負なので、いろんなトコでチェックしてみようかと。
興味ある人は、DSとか安めのスーパーとか狙ってみるとええんじゃないでしょうかね。
手に入り易いかと思いきや、純米を置かないスーパーが多いので意外と見ない気がするけど。