妄想癖のある孟宗くん、見えない敵と闘う遮道ちゃん。
まったく噛み合わない二人が織り成す、心あたたまるハートウォーミングストーリー!
【登場人物】
孟宗 竹志(もうそう たけし)
遮道 穂草(しゃどう ほぐさ)
シャドーちゃん
「ゲッ!あいつ(孟宗竹志)から手紙が来てる…。」
「なに…?」
『メーデー酩酊会のお知らせアル中 在中』
「…既にちょっと見たくない感じだけど。」ビリビリ
【第15回!メーデー酩酊会】
ついにこの日がやってきた!
今年の酩酊会はメーデーの5月1日にや濾過かとやろうかと思います。
「えっ!?恒例行事なの?」
今回は、
黄麹機構実装開発の蒸留上流過程における蔵人クラウドシステムの重要性について、上漕上層部の方よりお話があります。
「おい、何の集いだよ!!」
〜中略〜
酵母公募により決定した酩酊会のゆるキャラ、35代目ヤコマンくん(通称:YK35)が初お目見えとなります!
キャラクター決定にあたり、洗米1000枚ほどの応募があり、酒母首謀者もとい主催者一堂嬉しい悲鳴をあげています!
「35代目ヤコマンくんって…。」
「"首謀者"のくだりは要らないだろ…。」
〜中略〜
その差が醪もろに出るため、麗し貴醸酒き情趣に富んだ杜氏当時の姿(飯沼銘醸)を古酒固守しようと集中麹工事が続いております。
「全くわからない!まったくわからないよ!」
〜中略〜
そんなドキドキワクワク心白心拍数も上がっちゃうようなイベントです!
みんなで一升一緒に清酒青春しましょう!
ご友人や浸漬親戚もお誘いあわせのうえお濾越しください。
「…こんな良くわかんないイベントに人連れてけないって!」
〜中略〜
一合1号線沿いの山廃ヤマハインターナショナルスタジオ前にてチケットを発酵発行しますので、時間原酒厳守で酒豪集合してください。
遅刻をしようったって、そうはい燗酒!そうはいかんざき!ブリュワリーイヤーBY 孟宗竹志
「これ、山廃って言いたくてこの場所指定してるよね?」
「サラッとヤバげなネタも入れやがって…。」
「…ま、ヒマだし行ってやってもいいけどさ。」
〜当日〜
シャドーちゃん
「あー、やべやべ!遅刻しちゃったよ!直接会場行っちゃえ!」
「あれ?参加者ワタシ一人?どゆこと?…まさか?」
モーソーくん
「あれっ!?穂草さん?」
シャドーちゃん
「今日ワタシしか来てないじゃん!」
「なにこれ?サシ飲みの遠まわしなアプローチなワケ?」
モーソーくん
「…は?いやいやいやいやいやいや!」ブンブンブン
「そんなこと絶対絶対絶〜対!あり得ませんって!」
「マジで絶対無いですって!」
「っていうか、もう…」
シャドーちゃん
プチーン!
ドカッ!(鳩尾)
モーソーくん
「ぼゲえぇぇぇぇぇぇぇぇッ!」ビタビタビタッ
シャドーちゃん
「チッ、吐きやがったよ。これだから酔っ払いは…」
モーソーくん
「オゲェェェェェッ!そ、そんな…」バタリ
シャドーちゃん
「この私にそんな口叩きやがって!このアルコールクレイジーがっ!!」
モーソーくん
「ち、違…もう…会…終わってます…ゲホッゲホッ!」
シャドーちゃん
「…?…えっ!!」
モーソーくん
「ゲホッゲホッ!…いま後片付け」
シャドーちゃん
「ウ、ウソ?やだ!アハハッ!」
「…しょーがないじゃん、メーデーだしさ!」
モーソーくん
「…メーデー関係ないです。」
シャドーちゃん
「ホラ、そんなところで酔っ払いみたくぶっ倒れてないでさ!」
モーソーくん
シラー
シャドーちゃん
「そ、そんなところで倒れてちゃい燗酒!…なんて。」
モーソーくん
「…それ、僕のネタ。」
シャドーちゃん
「エヘヘ!ゴメ〜ン!」ペロッ
モーソーくん
「悪いと思ってるなら、なんかオリジナルのギャグ言って下さいよ。ギャグ。」
シャドーちゃん
「えっ!?」
「あ、こ…、」
「このあと、飲みに行こーぜ!桶買〜い?(OKか〜い?)」
モーソーくん
「…(白目)」
シャドーちゃん
「///(赤面)」
おわり。